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最強のスナップシューター「RICOH GR IV」が9月12日(金)に発売

レンズ・画像処理エンジンの変更で高画質化

リコーイメージング株式会社は、レンズ一体型カメラ「RICOH GR IV」を9月12日(金)に発売する。市場想定価格は19万5,000円前後。

5月に開発発表していた“最強のスナップシューター”の正式な発売日が決定した。販売方法について、リコーイメージングストアおよびGR SPACE TOKYOでは抽選販売を予定しているという。なお、8月21日(木)からGR SPACE TOKYOに加え、上海・北京のGR SPACEでも実機展示を開始する。

アピールポイントは?

開発発表時よりイメージセンサーや画像処理エンジンを刷新して“正統進化”すると予告していたが、今回の発表でより詳細なアピールポイントが明らかになった。

まず1つは新開発という「GR LENS」。従来と同じ28mm相当・F2.8のスペックはそのままに高性能化と薄型化を両立。大型の高精度ガラスモールド非球面レンズ、高屈折率低分散ガラスなどの特殊レンズを含む5群7枚の光学系を採用し、ディストーションや色収差を徹底的に抑制。画像周辺部までシャープネスを向上したという。

APS-Cフォーマットのイメージセンサーには、新型の裏面照射型CMOSを採用(有効画素数約2,574万画素)。画像処理エンジンには新開発の「GR ENGINE 7」を搭載し、高い画像処理能力による解像感と諧調再現性に優れた画像を実現するとしている。

ボディ内には5軸の手ブレ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載。補正アルゴリズムを向上したことで、中央6.0段分、周辺4.0段分の補正効果が得られるという。

起動速度の速さも特徴としているGRシリーズ。最新モデルとなるGR IVではシリーズ最速の約0.6秒での起動が実現。また新開発のレンズ鏡胴や起動シーケンスを最適化したとしており、マクロモードへの切り替えやレンズ収納時間も短縮する。

全般的なAF性能も刷新しており、例えば低輝度域でのAF速度や、像面位相差AFでの精度やカバー範囲も向上したという。

新たに「プログラムオートEx」機能を搭載。これは「プログラムAE」選択時に、前後の電子ダイヤル操作により絞り優先/シャッター速度優先AEに瞬時に切り替えられるというものだ。

またモードダイヤルには「Sn(スナップ撮影距離優先AE)モード」を追加しており、スナップ撮影距離と被写界深度を組み合わせ、奥行きにこだわった表現が楽しめるとしている。

従来モデルで12種類だった仕上がり調整機能「イメージコントロール」に、「シネマ調(イエロー)」と「シネマ調(グリーン)」を追加した。いずれも往年のフィルム映画のような重厚感のある画作りが可能という。「粒状感」の設定は、従来の強度に加えて「サイズ」が選択できるようになる。

デザインについては徹底的な小型化と薄型化を追求。ボディの厚みを薄くしてグリップを深く握りこめるようにしたほか、背面の指がかりの形状を最適化した。操作系も見直しており、例えばADJレバーはダイヤル式に変更している。

背面モニターは3.0型・約103.7万ドット。新たに、使用環境に合わせてモニターの明るさを自動調整するオート機能を備えた。

7月に公開したGRシリーズ用のスマートフォンアプリ「GR WORLD」にも対応。スマートフォンへの画像取り込みやリモート撮影、カメラへの位置情報送信などが可能としている。通信機能としてはBluetoothと無線LANに対応する。

外形寸法は約109.4×61.1×32.7mm。質量は約262g(バッテリー、メモリーカード含む)。

メモリーカードは対応メモリーカードはmicroSDカード(UHS-I対応)。本体内蔵メモリーは約53GB。

バッテリーは充電式リチウムイオンバッテリー「DB-120」。撮影可能枚数は約250枚。

製品画像

本誌:宮本義朗