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【CP+2019】リアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキングが体感できるソニーブース

タフシリーズのSSDが参考出品 発表直後のFE 135mm F1.8 GMも

CP+2019のソニーブースでは、ベータ版ながらリアルタイム瞳AF機能を実際に試すことができるα9のほか、2月27日に発表されたばかりのFE 135mm F1.8 GMがさっそく試せるということもあって、体験ブースに多くの人がつめかけていた。

リアルタイム瞳AF対応α9の実機操作が可能

ソニーブースでまず目に飛び込んでくるのが、ブース中央に大きく設けられた撮影体験ゾーンだ。展示機の中には、1月16日に発表された大型アップデートの内容が盛り込まれたα9(Ver.5.0ベータ版)が操作可能な状態で展示されていた。

内容もりだくさんのソニーブース。ブース内の案内図も配布されていた。

ベータ版ながらも注目のリアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AFが試せるということもあって、かなりの人が集まっていた。

2月22日に発売されたばかりのα6400(ILCE-6400)も展示されていた。3月より順次搭載がアナウンスされている35mm判フルサイズαシリーズに先行してリアルタイム瞳AF機能を搭載した、APS-Cサイズ相当の有効約2,420万画素CMOSセンサーを採用するミラーレスカメラだ。

これらの2製品が試せる撮影体験エリアでは、動体の被写体としてスケボーで滑るモデルやダンサーが登場していた。ポートレートモデルはサックスなどの楽器奏者やポーズモデルなど様々。会場では操作に関する解説も流れており、わかりやすい印象だった。

モデルの背後にみえるのは、望遠レンズの体験コーナーだ。

同じく注目機能のひとつ動物対応のリアルタイム瞳AFも実機が操作可能な状態となっていた。

操作可能な機材はα7R III(Ver.3.0ベータ版)とFE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)または、FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)の2種類の組み合わせだ。

タフシリーズ参考出品に高強度のSSDを発見

物理破損強度を高めたSDカード「SF-G シリーズTOUGH(タフ)仕様」と同じタフシリーズに、バックアップストレージとしての役割を担うSSDが参考出品されていた。

最大書き込み速度520MB/s、最大読み出し速度540MB/sの「コンパクトスタンダードモデル」と、読み書きともに最大1,000MB/sの「ハイパフォーマンスモデル」の2種類。どちらも接続はUSB Type-C(USB 3.1 Gen2対応)となっていた。

曲げ強度では2,000kgfを、加圧では6,000kgfのクリアを目標とした試験を実施しており、高強度・高速なストレージであることをアピール。さらに防塵防滴構造の採用で、耐環境面もカバーしている。

高速で安定性に優れるバックアップストレージとして、フォトグラファーのワークフローを改善できるものとしていた。

最新レンズFE 135mm F1.8の技術展示も

最新のEマウントレンズ「FE 135mm F1.8 GM」(SEL135F18GM)に使われている技術展示もおこなわれている。

α9に装着したFE 135mm F1.8 GM。

解像性能やボケGレンズならではのボケ描写、フローティングフォーカス機構採用による近接撮影性能に優れる点など、各パーツの総合性能としてパフォーマンスを発揮していることが伝わってくる展示内容となっていた。

XAレンズに関する技術説明も。非球面レンズの表面を0.01ミクロン単位で管理することで、非球面レンズで発生しやすい輪線ボケの低減を実現。これによりボケ味の美しさと解像感の高さを実現している、としている。

FE 24mm F1.4GMやFE85mm F1.4 GMなど、同技術を採用しているGマスターレンズの名がならぶ。

FE 400mm F2.8 GM OSSに関する技術展示もあった。

「小型軽量なEマウントカメラと組み合わせて重心バランスが最適となるように設計」したと同社の説明にみられるように、400mmという大口径超望遠レンズながら質量は約2,895g。キヤノンとニコンの同クラスレンズは、キヤノンの「EF400mm F2.8L IS III USM」が約2,840g。ニコンの「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」は約3,800gとなっている。

鏡筒の多くの部分にマグネシウム合金が使われ、軽さと堅牢性を両立していることが確認できた。

実際のレンズ構成がわかる展示も。レンズ構成は17群23枚(フィルター1枚を含む)。蛍石レンズ3枚とEDガラスが1枚使われている。

レンズのフォーカス駆動部に採用されている。XD(extreme dynamic)リニアモーターの技術解説。動体追従性能も、α9に300mm F2.8 G SSM II(LA-EA3経由)を取り付けた場合と比較して最大約5倍に動体追従性能が進化しているという。

Bluetooth接続のリモコンも

ワイヤレスリモートコマンダー「RMT-P1BT」の展示もあった。

Bluetoothを採用したことで、カメラと撮影者の間に障害物があってもリモートコントロールが可能になる。対応機種はα9、α7R III、α7 III、α6400。ただし、4月以降のボディ側のファームウェアアップデートが必要となるという。

LEDの点灯・点滅により撮影状態を確認できるほか、防塵・防滴、高温・低温に配慮した設計となっている。寸法は縦116.5×横33×厚さ15.1mm。質量は約35g(電池含まず)。

FE 135mm F1.8 GMと同時に発表された円偏光フィルターの展示は今回はないとのことだった。

ロゴにも変化が

それまでは、1文字だった「アルファ」のロゴ「α」に新たに「ALPHA」の文字が加わった。意図はワールドワイドで、よりαの認知度を広げていきたいためだという。

Aマウント採用機や、ビデオ機材もならぶ。

シューティンググリップを取り付けたRX0やRX10 IVなど、1インチセンサー採用機も展示されていた。

「Imaging Edge」のデモも。Ver.1.4.00では「タイムラプス動画の作成」と「比較表示」が実装された。写真は比較表示をしているところ。

盛況なセミナーブース

ソニーブースでは、両翼で写真家によるセミナーとワークショップが開催されている。

セミナー会場の様子
ワークショップの様子

ブース来場者へのプレゼントも用意されている。写真はキーホルダーとGマスターブランドブック。

本誌:宮澤孝周