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ソニー、α9の大型アップデートプログラムの提供を開始

リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキングなど 関連ソフトウェアも

α9

ソニーは3月25日、35mm判フルサイズミラーレスカメラ「α9」(ILCE-9)のソフトウェアアップグレードプログラム(Ver.5.0)および関連ソフトウェアの提供を開始した。

1月16日に予告のあった大型アップデートが、このほどリリースされた。内容にはリアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングなどのAF動作改善・強化が含まれている。

関連ソフトウェアでは、モバイルアプリケーションの「Imaging Edge Mobile」(Ver.7.1)および「Transfer & Tagging add-on」(Ver.1.0)の提供が始まった。

Imaging Edge Mobileはカメラとスマートフォンを連携させて、リモート撮影や画像転送、スマートフォンへの自動バックグラウンド転送などが可能になるアプリケーションソフトウェア。

Transfer & Tagging add-onも同じくスマートフォンやタブレットとの連携が前提のアプリケーション。スマートフォンへのFTPバックグラウンド転送やタグ・キャプションの高速付与により、高速な納品の実現を主なポイントとしている。対応機種はα9(本体ソフトウェアVer.5.00以降)およびα7R III、α7 III。

α9のアップデート内容は以下のとおり(Mac版・Windows版共通)。予告内容にあったα9の次のアップデートは、動物に対応したリアルタイム瞳AFなどが含まれるVer.6.0。リリース時期は夏頃がアナウンスされている。α7R IIIおよび α7 IIIへのリアルタイム瞳AFや動物瞳AFのアップデート(Ver.3.0)は4月の予定。

ILCE-9本体ソフトウェアアップデート(Ver.5.00)

AF機能の追加

リアルタイムトラッキング機能追加
瞳AFの進化
像面位相差AFの精度向上と活用領域の拡大
コントラストAF枠の多分割化
フォーカス位置の循環設定

撮影サポート機能の追加

デュアルスロット機能性の進化(記録メディア自動切換)
一時的にダイヤルの機能を変更(マイダイヤル設定)
カスタムキーへ機能アサイン時のイラスト追加
ピーキング機能の性能向上および青色追加
レーティング機能追加
連続撮影画像のグループ表示
プロキシー動画同時記録に対応
1:1の画像アスペクト比に対応
スマートフォンを用いたリモートコントロール・撮影中の自動転送が可能なImaging Edge Mobileに対応
その他

動作安定性の向上

階調再現性の向上
※Imaging Edgeを使ってRAW現像する場合は、Imaging Edgeを最新版にアップデートする必要がある。
その他

本誌:宮澤孝周