デジカメ Watch アワード

結果発表!「デジカメ Watch アワード 2023」

あのメーカーがワンツーフィニッシュ

今年発売されたデジタルカメラから最大3機種に投票いただく「デジカメ Watch アワード 2023」の結果を発表します。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。投票数はスチルカメラ部門が1,036件、アクション/Vlogカメラ部門が226件でした。

スチルカメラ部門

1位:ニコン Z f(422票)

2023年の1位はニコンのフルサイズミラーレスカメラ「Z f」となりました。APS-C機「Z fc」の登場時から待ち望む声があった、ニコン銀塩一眼レフカメラ由来のヘリテージデザインかつ35mmフルサイズセンサーを搭載したモデルです。

この特徴が外観だけであればいわゆる“クラカメ風デジカメ”になるところ、中身に目を向ければ先に登場したフラッグシップ機「Z 9」や「Z 8」の先進機能も盛り込んでおり、既存のZ シリーズラインナップと同列に比較検討しても魅力的なパッケージングになっています。このスタイリングとコストパフォーマンスの合わせ技が人気1位の結果に繋がったのでしょう。

受賞メーカーのコメント

このたびは名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。今回選出頂いた「Z f」は、ニコンの歴史的なカメラ「FM2」にインスパイアされたヘリテージデザインと最新性能を両立した、フルサイズミラーレスカメラです。

満足度の高い操作感が得られる真鍮製ダイヤル、1970〜80年代の「Nikon」ロゴの採用など、細部にまでこだわり抜いたデザインを実現するとともに、フラッグシップモデル「Z 9」と同じ画像処理エンジンの採用により撮影をより楽しめるカメラに仕上がっています。

フルサイズへとステップアップし、さらに自分の表現を追い求めるユーザーから、本格的にじっくりと撮影を楽しむ上級者まで、幅広いお客様に長く使って愛着を感じていただけることを目標に、ニコンの伝統を最大限に活かし、ニコンにしか設計できないカメラを作りました。

我々は今後もユーザーのニーズに寄り添い、映像表現の可能性をさらに拡げる製品、サービスを提供してまいります。どうぞ今後もご期待ください。

(株式会社ニコン 映像事業部UX企画部長 大石啓二さん)

2位:ニコン Z 8(396票)

フラッグシップ機「Z 9」から“下”(いわゆるバッテリーグリップ部分)を外したモデルとして注目される一方、中身に目を向けると、更なる動画機能の充実や、映像表現の世界を広げるHDR撮影機能など、独自の先進性も強くアピールされていました。これにより、ニコンはZ fとZ 8のワンツーフィニッシュとなりました。おめでとうございます。

3位:ソニーα7C II(175票)

α7シリーズ初のフラットトップ機「α7C」の後継は、3,300万画素のスタンダードモデル「α7C II」と、6,100万画素の高解像度モデル「α7CR」の2ラインに発展しました。基本コンセプトを継承しつつ、各部のブラッシュアップが図られています。

同じソニーのフラットトップ機でも、VLOGCAMはストラップ取り付け部をプレート式にしていますが、こちらは既存のα7シリーズと同じアイレット式を引き継いでいます。このあたりにソニーの言葉でいう“カメラネス”(カメラ的、カメラらしさ、の意)に対する意識が垣間見え、写真好きのことも忘れていませんよ、というメッセージが感じられます。

10位までの結果

順位機種名得票数
4PENTAX K-3 Mark III Monochrome173
5ソニーα7CR119
6パナソニックLUMIX S5II116
7OM SYSTEM Tough TG-7115
8富士フイルムGFX100 II107
9パナソニックLUMIX G9PROII98
10キヤノンEOS R879

アクション/Vlogカメラ部門

1位:DJI Osmo Pocket 3(125票)

ある程度の予備知識がない場合、動画はデジタルカメラよりスマートフォンで撮るほうがクオリティが安定することもあり、「動画はスマホで十分」という風潮も。そこに登場した本機は1インチセンサーの搭載により、デバイス的なポテンシャル(被写界深度の浅さ、暗所画質の高さ)でスマートフォンを上回ってきました。また、最新のデジタルカメラやスマートフォンの価格帯を見慣れていると、この完成度で10万円未満という撮影デバイスは強烈に魅力的です。

5位までの結果

順位機種名得票数
2ソニーVLOGCAM ZV-E171
3GoPro HERO12 Black58
4キヤノンPowerShot V1050
5ソニーVLOGCAM ZV-1 II47
デジカメ Watch編集部