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富士フイルム、GFX用レンズロードマップを更新。2022〜2023年にかけて最広角のズーム20-35mm、55mm F1.7、ティルトシフトレンズを投入

富士フイルムは9月2日、GFXシリーズ用レンズのロードマップを更新した。この更新により合計3本の製品開発が明らかとなった。

開発が報じられたレンズは、GF20-35mm、GF55mmF1.7、ティルトシフトレンズの3本。55mmはF値まで明らかとなっているが、GF20-35mmはF値が不明。ティルトシフトレンズも焦点距離等を含めた詳細は明らかになっていない。

同社は同日付でYouTubeを通じて配信した「X Summit PRIME 2021」で、各レンズの外観を紹介。いずれもモックアップながら、これらサイズ感を目指して開発を進めている段階だと説明した。

各レンズの投入時期は、GF20-35mmが2022年までの投入を予定。35mm判換算で16-28mm相当となる本レンズは、サイズや重量にも留意。可搬性にも優れる仕様を目指しているほか、GFXシリーズの豊富な情報量が得られるセンサー特性と相まって、「画像中心部から周辺部まで圧倒的な解像力を発揮する」1本だと紹介されている。

「X Summit PRIME 2021/ FUJIFILM」(YouTube)より。以下同

具体的なスペックとともに登場が予告されたGF55mmF1.7は、2021年2月に発売されたGF80mmF1.7 R WRと同じく開放絞り値をF1.7とした製品。35mm判換算で44mm相当の画角が得られる1本として、標準レンズとして、またポートレート撮影などでも活躍する1本となるだろうと語られた。投入は2023年までの予定となっている。

3本目はティルトシフトレンズ。GF55m F1.7とともに2023年までの投入予定となっている。

同レンズは、特にコマーシャルフォトに最適で、プロの撮影現場のニーズにこたえる製品だと紹介されている。ティルト機構によるピントの合う範囲の調整と、シフト機構による高層建築物等の撮影時に生じる歪みの補正が可能となる。焦点距離・F値ともに詳細は明らかになっていないが、ロードマップ上の配置は「GF30mmF3.5 R WR」と同じ焦点距離軸上に置かれていることが見てとれる。

「X Summit PRIME 2021/ FUJIFILM」(YouTube)
本誌:宮澤孝周