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富士フイルム、XF23mm F1.4をアップデート。解像性能向上+鏡筒デザイン刷新で約13.4万円

富士フイルムは、Xシリーズ用の単焦点レンズ「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R LM WR」を11月に発売する。希望小売価格は13万4,200円(税込)。

APS-Cセンサーを採用するXシリーズ用の広角単焦点レンズ。焦点距離は23mmで、35mm判換算35mm相当の画角が得られる。同一焦点距離・F値のXマウントレンズ「XF23mmF1.4 R」(2013年10月発売)から、解像性能を向上させているという。

XF23mmF1.4 Rとの違いは、レンズ構成のほか、絞り羽根の枚数、最短撮影距離、最大撮影倍率、フォーカスモーターとなっている。

レンズ構成は10群15枚(XF23mmF1.4 Rは8群11枚だった)。非球面レンズ2枚とEDレンズ3枚を用いて、色収差や球面収差を抑制しているという。

絞り羽根の枚数は9枚で、最短撮影距離は19cm、最大撮影倍率は0.2倍(35mm判換算約0.3倍相当)となっている。なお、XF23mmF1.4 Rの絞り羽根の枚数は7枚で、最短撮影距離は28cm、最大撮影倍率は0.1倍だった。

フォーカス駆動部にはリニアモーターを採用。DCモーターを採用していたXF23mmF1.4 Rから、駆動速度の向上が図られている。また、中間部に配置した非球面レンズ1枚とEDレンズ2枚を含むフォーカス群を短い距離で動作させる設計とすることでも動作速度を向上。またレンズ最後部に配した非球面レンズ1枚とEDレンズ1枚とともに撮影距離による収差変動も抑制しているという。

このほか、絞りリングには一部のGFXシリーズ用レンズと同じく「A(オート)ポジション」を新設。5月に発売された「XF18mmF1.4 R LM WR」と、本レンズと同時発表された「XF33mmF1.4 R LM WR」とともに、“将来のイメージセンサーの高画素化を見据えた高解像性能を有する新世代「大口径プライム」シリーズ”に属する1本として位置づけている。

最大径×全長は67×77.8mmで、質量は約375g。フィルター径は58mmを採用している。このほか、XF33mmF1.4 R LM WRと共用できる角型金属フード「LH-XF23 II」の装着にも対応している(発売は11月。希望小売価格は税込1万1,000円)。

X-Pro3に装着した状態

本誌:宮澤孝周