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ハッセルブラッド、907Xスペシャルエディションの抽選販売をスタート

中判センサー搭載デジタルバックとカメラボディのセットで

ハッセルブラッド・ジャパン株式会社は、中判ミラーレスカメラ「907Xスペシャルエディション」を5月29日に発売した。これにあわせて、ハッセルブラッド ストア東京では抽選販売の受付を実施している。受付期間は6月30日18時00分まで。販売価格は税別84万5,000円(CFV II 50Cと907Xのセット。上掲写真のレンズは含まれない)。

今回、抽選による販売を実施することになった経緯について、同社は「907Xスペシャルエディションは、特別限定モデルで、発表後、世界各国でも大きな反響があり、多くのお問い合わせをいただいていたので、抽選販売とさせていただきました」と説明している。

抽選は6月30日の応募受付が完了した後に実施される。当選者への連絡は7月から順次おこなわれる予定だとしており、電話かメールで伝えていく考えだという。なお当落に関する問い合わせには答えられないとしている。

907Xスペシャルエディションは、有効約5,000万画素の撮像素子(サイズは43.8×32.9mm)を搭載したミラーレスカメラ。2019年6月に発表されたミラーレスカメラ「X1D II 50C」とともに発表されたデジタルバック「CFV II 50C」とカメラボディ「907X」がセットになったもので、通常版(ブラックレザー+クロームの2色)とは異なり、全体がマットブラック1色で仕上げられた特別仕様となっている。

この特別仕様版は、有人宇宙船アポロ11号が月に到達した、その瞬間を捉えるのに同社のカメラが使用されてから50周年となることを記念した製品。これを示すものとして、ボディ左側面には「On the Moon Since 1969」と記された銘板がつけられている。

同じく有効約5,000万画素の撮像素子を備えるミラーレスカメラ「X1D II 50C」同様、Xシステムに対応しており、XCDレンズのオートフォーカス駆動をはじめとした電子制御が可能であるほか、アダプターを経由することでHC/HCD/Vシステムレンズの使用も可能だとしている。本システムについて同社は「CFV II 50Cと907Xは、現代の技術とハッセルブラッドのSWCカメラを彷彿とさせるクラシカルな美学を組み合わせた、ハッセルブラッドの歴史と最新の画質を組み合わせたもの」だとして訴求している。

なお、通常版の発売については未定とのこと。詳細は同社SNSおよびニュスレターでお知らせしていく考えだという。

参考:左からデジタルバック、カメラボディ、XCDレンズ。2019年6月20日の発表会スライドより(写真は通常カラー)。

本誌:宮澤孝周