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ハッセルブラッド、「CFV II 50C」に月面着陸50周年記念マットブラック版

同色のXCDレンズ対応ボディ「907X」もセットに

ハッセルブラッド・ジャパンは7月19日、有効約5,000万画素の撮像素子(サイズは43.8×32.9mm)を搭載したデジタルバックの限定パッケージ「907Xスペシャルエディション」を発表した。参考価格は税別84万5,000円。予約および出荷に関しては2019年後半の案内を予定しているという。

6月20日に発表されたミラーレス中判デジタルカメラ「X1D II 50C」とともに発表されたデジタルバック「CFV II 50C」の特別限定版。デジタルバック「CFV II 50C」とカメラボディ「907X」がワンパッケージとなっている。

参考:左からデジタルバック、カメラボディ、XCDレンズ。6月20日の発表会スライドより(写真は通常カラー)。

1969年7月20日に有人宇宙船アポロ11号が月に到達した、その瞬間を捉えるのに同社のカメラが使用されてから50周年となることを記念した製品。Vシステムのフィルムマガジンを彷彿とさせるデザインはそのままに、全体がマットブラック色で仕上げられている。ボディ左側面には「On the Moon Since 1969」と記された銘板がつけられている。

マットブラック色の採用について同社は、月面着陸を記録したカメラ「Hasselblad Data Camera(HDC)」が地球に帰還した際の姿を思わせる色味なのだと説明している。

基本的な撮影性能は通常モデル(6月20日の発表会時には2019年下半期に詳細発表との予告があった)と同様。約5,000万画素CMOSセンサー(センサーサイズは43.8×32.9mm)や3型92万ピクセルのタッチ対応チルト式背面スクリーンなどで構成されている。

XCDレンズのオートフォーカス駆動をはじめとした電子制御が可能であるほか、アダプターを経由することでHC/HCD/Vシステムレンズの使用も可能となるとしている。

通常モデル版をVシステムレンズと組み合わせて使用しているイメージ映像や写真も、同社のインスタグラム上で確認できる状態となっている。

本誌:宮澤孝周