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ハッセルブラッド、X1D II 50Cおよび907Xスペシャルエディションを動画撮影に対応

フォーカスブラケットなどにも対応 XCD 4/45P用最新ファームも

X1D II 50C(左)、907Xスペシャルエディション(右)

ハッセルブラッドは6月4日、ミラーレスカメラ「X1D II 50C」および「907Xスペシャルエディション」、単焦点レンズ「XCD 4/45P」の最新ファームウェアをリリースした。

カメラ2製品で共通の内容は、2.7KおよびHDによる動画撮影機能やフォーカスブラケット撮影機能のほか、露出ブラケットの選択肢追加など。また、各カメラそれぞれの機能強化も含まれている。バージョンはいずれも1.2.0。

XCD 4/45Pは、フォーカスブラケット撮影のサポートやAF/MFの安定性向上が図られている。

[共通]X1D II 50C / 907Xスペシャルエディション

バージョン

1.2.0

動画撮影機能

2.7K(2,720×1,530)およびHD(1,920×1,080)の動画撮影機能が追加された。フレームレート29.97fpsで、4:2:0 8ビットカラーによる記録に対応している。

フォーカスブラケット機能

連続撮影する枚数や1カットごとのフォーカス移動量以外に、三脚使用時などにブレを最小限に抑えるためのシャッターディレイの設定にも対応している。なお、XCD 4/45P使用時はレンズ側のファームウェアを0.1.24以降にしておく必要がある。他のレンズはファームウェア0.5.33以降が必要だとしている。

画像レーティング

カメラ内での画像レーティング機能が追加された。これによりPCなどに取り込んだ際のセレクト作業がしやすくなっているという。カメラ内で設定したレーティングはメタデータに保存されるため、任意の画像処理ソフトウェア使用時にも活用できるとしている。

露出ブラケットの選択肢追加

ブラケットの選択肢に2/3段が追加された。これまでは1/3段、1/2段、1段、2段、3段のブラケット段数に対応していた。

メニュー構成とホワイトバランスプリセットの改善

各設定で、色温度と色相が表示されるようになった。また、画像内の無彩色部分をサンプリングできるピッカーも追加している。

オートホワイトバランスの強化

オートホワイトバランスが実際の撮影画像を基に適用されるようになった。これにより、ライブビューと最終的な静止画像の双方で正確なホワイトバランス表示が可能になったとしている。

言語オプションの追加

中国語に繁体字が追加された。

X1D II 50Cのみ(バージョン1.2.0)

EVFアイセンサー設定

EVFアイセンサーの感度調整に対応した。これによりEVFの無効化も可能となったという。

カスタムボタンオプションのリセット

メニューオプションにカスタムボタンをデフォルト(工場出荷時)に戻す項目が追加された。

オートホワイトバランスの強化

共通となっている機能強化点のほか、マニュアルクイックモードでの撮影時にもオートホワイトバランスが使用できるようになった。

907Xスペシャルエディションのみ(バージョン1.2.0)

サポート(カメラ)の追加

2000シリーズモデルおよび未改造の200シリーズモデルで、ケーブルが不要となる操作が追加された。なお、一部のカメラでは機械上の許容範囲内誤差により完全に機能しない場合があるとして注意を呼びかけている。

オートホワイトバランスの強化

撮影した画像のホワイトバランスを自動的に設定できるようになった

XCD 4/45P

バージョン

0.1.24

フォーカスブラケットのサポート

X1D IIおよび907Xスペシャルエディションで追加されたフォーカスブラケット機能への対応。

AFとMFの安定性向上

フルタイムマニュアルフォーカスの感度が変更され、レンズを持っている際にAFが停止する可能性が低減された。

本誌:宮澤孝周