デジカメ Watch アワード

結果発表!
読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」
一眼レフ部門

あのメーカーが大健闘!話題の超画素機も上位に

昨日に引き続き、読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」の投票結果を発表します。今回は一眼レフ部門です。

このアワードは、今年発表されたデジタルカメラから、デジカメ Watch読者が好きな機種を5つ選んで投票し、その年の人気モデルを決定する企画です。

読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」一眼レフ部門

集計期間:2015年12月18日〜12月26日
総投票数:2,987
方法:専用Webページの応募フォームより、5機種までを選んで投票

2015年のアワードで、新モデルとしてノミネートされた一眼レフカメラは10機種。モデルチェンジのサイクルが長くなり、かつてのような新製品ラッシュがなくなって久しい製品ジャンルですが、それでも投票数は高く、変わらぬ人気の高さがうかがえます。

一眼レフ部門 構成比および得票数

※レンズ一体型(コンパクト)部門の結果はこちらのページで公開しています。
※ミラーレス部門は後日発表します。

1位:PENTAX K-3 II(リコーイメージング)1,397票

2強と呼ばれるキヤノン、ニコンを抑えて堂々トップに立ったのは、リコーイメージングのPENTAX K-3 IIでした。

もともと完成度の高かったK-3の後継機。基本路線は継承しつつ、SR機構を活かしたリアル・レゾリューション・システムや、GPS内蔵によるボディ内のみでのアストロトレーサーなど、他ブランドでは見られない新機軸が目立ちました。

それでいて風景やネイチャーといった屋外での撮影を見据えたコンセプトにもブレがなく、熟成が進むAPS-Cモデルにも、まだやれることが残されていることを教えてくれました。

熱心なファンの多いPENTAXですが、来年春には35mmフルサイズ機も登場するとあって、さらなる盛り上がりを見せそうです。

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2位:EOS 5Ds R(キヤノン)899票

3位:EOS 5Ds(キヤノン)718票

EOS 5Ds R
EOS 5Ds

2位および3位には、それぞれキヤノンのEOS 5Ds R、EOS 5Dsが選ばれました。有効5,060万画素の衝撃は、いまだ記憶に新しいのではないでしょうか。キヤノンとしては、ニコンD800/D800A(有効3,630万画素)で先手を取られた、3年前の借りを返せたといえるでしょう。

EOS 5Ds RとEOS 5Dsは、それぞれ光学ローパスフィルターの効果なし/ありを違いとする兄弟機。アワードのルール上、票がわかれてしまったのは残念ですが、2機種合わせるとK-3 IIを超えてトップに立つのはさすがです。

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4位:D7200(ニコン)578票

前モデルD7100の弱点といわれたバッファ容量を増加し、連写性能を強化したD7200。凝縮感の高い小型ボディに視野率100%ファインダーや強力なAF機構を搭載、画像処理エンジンはEXPEED 4にアップデートされるし、常用感度も2段高まりISO25600になるなど、ニコンDXフォーマット機の極みに達したかのような熟成ぶりです。

一見マイナーチェンジにとどまった感は否めませんが、実用性能を着実に底上げし、完成度を高める方向性もまた、成熟が進む今後の一眼レフ開発に求められる良心のひとつではないでしょうか。

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5位:PENTAX K-S2(リコーイメージング)545票

この機種もK-3 IIと同様、通好みというか、「良いポイントをついてきたなあ」という声が周りで聞かれた製品です。

どちらといえば初心者向けのモデルなのに、視野率100%の光学ファインダー、防塵防滴仕様のボディ、有効2,012万画素CMOSセンサー、手ブレ補正機構SR、ダブル電子ダイヤルなどなど、一眼レフとしての基本性能をしっかり押さえているのが特徴的。ブラック×オレンジのツートーンカラーも斬新で、新しい試みへの意欲も感じられます。

こうした点が評価され、キヤノン、ニコンのエントリークラスを抑えての上位に。デジカメ Watch 読者の見識の高さに、改めて感服した次第です。

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(明日公開「ミラーレス部門」結果発表に続きます)

本誌:折本幸治