特別企画
写真集『神気 新・富士山景』の橋向真さんが解説 複雑な状況での撮影を支える「H&Yフィルターシステム」
2021年9月27日 07:00
9月10日に弊社より写真集『神気 新・富士山景』を上梓した橋向真さんに、作品撮影で使用されているH&Yフィルターシステムの解説をお願いしました。
美麗かつダイナミックな橋向さんの作品は、一体どのように撮影されているのでしょうか。H&Yフィルターシステムの活用法をぜひご覧ください。(編集部)
◇ ◇ ◇
H&Yフィルターの魅力
富士山は、光や雲によって刻々と表情が変化する。吊るし雲や笠雲、瞬間的な朝焼けなど、レンズ交換する時間さえ惜しいほど、激しく移り変わる。
そんな状況で、フィルターの取り付けに手間がかかるととても焦る。時には手持ちで角型フィルターをレンズ前にかざして使うことさえあった。
そんな面倒くさがりな私が出合ったのがH&Yのマグネット式角型フィルターのシステム。
磁力でフィルターを固定する画期的なシステムで、 着脱時にストレスがかからない。ネジの締め忘れ などで起こるフィルター落下などの不安もなく、撮影に集中できる。
また、フィルターホルダーには丸型フィルターもドロップインできるようになっている。こちらもサッと差し込み必要なければすぐ外すだけ。
一度体験すると他のフィルターが使えなくなるほど便利なシステムだ。
使用例①:富士山を飲み込む雲と美しき湖のリフレクション
画面左は渦を巻きながら形を変える吊るし雲。画面右からは今にも富士山を隠そうとする怪しい雲。バランサーGNDで空と逆さ富士の明暗差のバランスを取り、さらにCPL/ND1000をドロップインして、長秒露光で迫り来る雲の躍動感とリフレクションを強調した。
価格:2万1,980円(税込)
ND1000とPLフィルターの機能を併せ持つドロップインフィルター。減光効果による長秒撮影で雲を流して写し、さらにPL効果を調整してリフレクションを程よく見せた。
使用例②:きらめくダイヤモンド富士と逆光で輝くチカラシバ
富士山のてっぺんできらめく太陽も、光を浴びるチカラシバの輝きも両方しっかり伝えたい。
明部と暗部がはっきり分かれるこちらのシーンではソフトGNDを使用した。太陽が画面に直接入るシーンだが、フィルターによるフレアやゴーストの発生もなく、逆光耐性の強さが伺える。
◇ ◇ ◇
フィルターホルダーキットがリニューアル
100mm K-Series フィルターホルダーKit Mark IIは、角型フィルターのホルダーの他にドロップインできるCPLフィルターもセットになったスターターキットだ。レンズに装着するためのアダプターリングも同梱されている。
価格:24,900円(税込)
キット内容
・マグネットフィルターホルダー
・ドロップインCPLフィルター
・アダプターリング(67/72/77/82mm径)
協力:H&Y Filters Japan