写真で見る
ソニー FE 24-70mm F2.8 GM II
可搬性・操作性アップが嬉しい、G Masterの新標準ズーム
2022年4月28日 17:44
ソニーが2022年夏に発売する「FE 24-70mm F2.8 GM II」(SEL2470GM2)の外観写真をお届けする。現時点では予約受付開始日およびソニー直営店での先行体験について「未定」とアナウンスされている製品。
同社が2016年に発売した“G Master”シリーズ第1弾レンズのうちの1本「FE 24-70mm F2.8 GM」の後継モデル。光学系を一新したほか、レンズの全長短縮と軽量化も実現。高画質かつ体積で約18%減、重さで約20%減となっている。
鏡筒はマウント側に向かってわずかに細くなっていくスタイリングに変わっており、見た目の雰囲気は「FE 24-105mm F4 G OSS」などに近いように感じられる。これにより、レンズ鏡筒とカメラ本体のグリップ部のクリアランスを確保し、操作感がアップしているという。
スリム化したことにより、高級レンズに見た目の迫力を求める人には少し物足りなくなったかもしれないが、“G Masterならではの描写性能をさらに高めた”という光学性能を持ちつつ可搬性・操作性が向上している点は、実用面から大歓迎の進化ポイントだ。
機能面も、最新世代のEマウントレンズにならったものにアップデートされている。新しい反射防止コート「ナノARコーティングII」の採用や、AF駆動に最新のXDリニアモーターを用いて高速化し、α1の秒間30コマ連写にも対応する設計としたほか、動画撮影に配慮したフォーカスブリージングの抑制、絞りリングのクリックON/OFF機構も盛り込まれている。
標準系のズームレンズには珍しい「ズーム操作感切り替えスイッチ」は、用途に応じてズームリングの重さを設定できる機構。100-400mmクラスに見られる無段階のリング式ではなく、不用意に鏡筒が繰り出さない“Tight”と、揺れの少ないズーミングが可能になるという“Smooth”をスイッチで切り替えられる。
また、近接撮影でもより安定した画質を得られるフローティングフォーカス機構を新搭載。最短撮影距離も従来より短縮している。
付属のレンズフードに備わるフィルター操作窓も新要素。レンズフードを装着したまま、C-PLや可変NDといったレンズフィルターの回転枠を操作できる仕組み。