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ソニー、G Masterの新標準ズーム「FE 24-70mm F2.8 GM II」。29.7万円

光学系刷新で全長短縮・軽量化 ズームリングのトルク調節も

ソニーは、Eマウント交換レンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」(SEL2470GM2)を2022年夏に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込29万7,000円前後。なお、予約受付開始日は未定としている。

ソニー最先端のレンズ技術をすべて注入して開発したという、35mmフルサイズ対応の大口径標準ズームレンズ。2016年に発売された従来モデル「FE 24-70mm F2.8 GM」から光学系を一新したほか、レンズの全長短縮と軽量化も実現。体積で約18%減、重さで約20%減としている。

併せてアクチュエータやコーティングも最新世代に刷新。フォーカス群は高推力化したXDリニアモーターで駆動し、α1の秒間30コマ連写にも対応する高速性を持つとしている。

新たにフローティングフォーカス機構を取り入れたことで、ズームおよびフォーカス全域でレンズの高解像性能を引き出せるとしている。また、XDリニアモーターとの組み合わせによりズーム中のフォーカス追随性能が従来モデル比で約2倍に向上したという。

反射防止コーティングは、従来モデルでは「ナノARコーティング」を採用。本レンズではより大口径かつ曲率の大きな非球面レンズにも均一にコーティングできるという「ナノARコーティングII」を採用。最前面レンズには、メンテナンス性を高めるフッ素コーティングも施している。

動画撮影用途に向けた配慮としては、フォーカスブリージングやフォーカスシフトの低減、ブリージング補正機能(α7 IVおよびFX6)への対応、絞りリングの搭載が特徴。光学式手ブレ補正「アクティブモード」に対応するカメラボディ(α1、α7S III、α7 IV、FX3)では、より安定した手持ち撮影が可能だという。

Introducing FE 24-70mm F2.8 GM II | Sony | Lens
Sample Video | FE 24-70mm F2.8 GM II | Sony | Lens

鏡筒には絞りリング、絞りリングのクリックオンオフスイッチ、アイリスロックスイッチ、フォーカスホールドボタン(2か所)、フォーカスモードスイッチ、ズーム操作感切り替えスイッチが備わる。ズーム操作感切り替えスイッチはズームリングの重さを設定でき、不用意に鏡筒が繰り出さない“Tight”と、揺れの少ないズーミングが可能になるという“Smooth”を切り替えられる。

レンズ構成は15群20枚(XAレンズ2枚、非球面3枚、スーパーED2枚を含む)。最短撮影距離は0.21〜0.3m(広角〜望遠)。絞り羽根は11枚(従来は9枚)。最小絞りはF22。

最大径×全長は87.8×119.9mm。重量は695g。付属のレンズフードは、回転枠を操作できるフィルター窓を備えた。フィルター径は82mm。

参考として、FE 24-70mm F2.8 GMのサイズと重量は同87.6×136mm。重量は886g。

NEW Sony Lens: FE 24-70mm F2.8 GM II Deep Dive
本誌:鈴木誠