デジカメドレスアップ主義

レンズのための専用レザーケース

EOS 5D Mark II + Petzval Lens

  • ボディ:キヤノンEOS 5D Mark II
  • レンズ:ロモグラフィー ペッツバールレンズ
  • レンズケース:鳥井工房 ペッツバールケース
  • ストラップ:鳥井工房 ペッツバールストラップ

 本コーナーでは、これまでに様々なタイプのカメラケースを紹介してきた。機能性重視のもの、デザイン性に富んだもの、両者をバランスよく備えたもの、そのスタイルは実に多彩だ。

 そうしたなか、本コーナーでは無論、カメラ史的にも極めて稀有なアイテムが登場した。レンズ専用のケース、しかもロモグラフィーのペッツバールレンズ専用のケースだ。

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 鳥井工房のペッツバールケースは、ロモグラフィーのペッツバールレンズ専用ケースである。ケースといっても収納ケースではなく、カメラ用のハーフケースのように撮影時に装着するためのものだ。レンズの半分をレザーで覆い、裏面をレザーレースで編み上げる。ペッツバールレンズ自体個性的なデザインだが、鳥井工房のペッツバールケースを装着することで、スチームパンクテイストが一気に増す。今回はキヤノンEOSと組み合わせたが、これがニコンDfならレトロ感は相当なものだろう。

 ペッツバールレンズは絞りプレートを抜き差しして絞り調整する。撮影時はこの絞りプレートを複数持ち歩くわけだが、これは少々煩わしい。鳥井工房のペッツバールケースはこの点に配慮し、側面に絞りプレートを差し込める。絞りプレートにはレザーコードが装着でき、紛失防止にも気を配った設計だ。

鳥井工房のペッツバールケースは税込1万4,800円。ハンドメイドによるていねいな仕上げが印象的だ
イタリアンレザーのプエブロを使用。カラーは現時点ではタバコ(ブラウン)のみとなる
底面をレースアップで固定する。こうしたギミックも雰囲気作りに一役買っている
側面に絞りプレートが装着可能。金具でレザーコードを取り付ければ紛失の心配もない

 このペッツバールケースに合わせ、鳥井工房は同テイストのストラップもリリースした。同ブランドにしてはめずらしく、金属パーツを多用したハードなデザインのストラップだ。これもペッツバール向けの工夫を凝らしており、絞りプレートを最大4枚装着できる。カメラストラップは様々な種類があるが、レンズに最適化されたストラップという点がユニークだ。もちろん通常のネックストラップとしても使用できる。

鳥井工房のペッツバールストラップは税込3万9,800円。大きな金具を配したハードなデザインだ
絞りプレートを横向きにして2枚装着できる。もう片方にも装着すれば最大4枚装着可能だ
フックボタンを外して絞りプレートを収納することも可能。用途に応じて使い分けよう
カメラへの取り付けは同ブランド十八番の編み込み式だ。二重リングも付属している

 ペッツバールレンズについてはすでに様々なレビューが公開されているが、改めてこのレンズを使ってみると、レトロ感と現代的な描写の融合が妙味と言えるだろう。まず、合焦部の滲みと大胆なぐるぐるボケは、オールドレンズのクセ玉を彷彿とさせる。画角的なことを踏まえると、ロシアレンズのヘリオス-40-2 85mm F1.5に似た雰囲気だ。しかしながら、コントラストと発色はあくまでも現代的で、しっかりとパンチの効いた描写である。ゆるいけど力強い、そんなギャップのある描写が魅力の中望遠レンズである。

EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/50秒 / F2.2 / +1.33EV / ISO100 / WB:オート
EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/400秒 / F2.2 / -0.67EV / ISO100 / WB:オート
EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/125秒 / F2.2 / -0.67EV / ISO100 / WB:オート
EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/125秒 / F2.2 / -0.33EV / ISO100 / WB:オート
EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/50秒 / F2.2 / +1.33EV / ISO100 / WB:オート
EOS 5D Mark II / Petzval Lens /1/100秒 / F2.2 / -0.67EV / ISO100 / WB:オート