私はこれを買いました!

好きなもの×好きなもの=即買い、な話

鹿島アントラーズ「カメラストラップ」(宮本義朗)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2025年に購入したアイテムを1つだけ紹介していただきました。今回は当サイトの編集部員が担当します。(編集部)

迷わず即決

その出会いは1997年に遡る。日本初のプロサッカーリーグが発足して数年後、家族で移り住んだ茨城県に本拠を構える深紅のフットボールクラブに、もとよりサッカー好きだった少年が心を染めていくのは必然だった。それから28年、もうとうの昔にその街からも離れているし、見渡せば所属選手もみな年下になってしまうほど長い時が経ちはしたものの、今も身体に流れる熱いものは変わらない。

このタイミングで筆を執る以上、2025年12月6日(土)のことに触れないわけにはいかないだろう。鹿島アントラーズが9シーズンぶりにJ1リーグのチャンピオンとなった日だ。

感動した。今季ベストゲームともいえる内容。これまで苦しんできたであろう選手たちの躍動。まだ決して完成度が高まったとは言えないチーム状況で手にした栄冠に、未来への希望も抱かずにはいられない一戦だった。

長くこのチームをWatchしているので、当然、数々のタイトル獲得を見てきたし、それこそスタジアムでその瞬間に立ち会ったこともあった。しかしテレビ画面越しに共有された今回の歓喜の瞬間には、これまでにはない格別な思いが込み上げてきたように思う。

タイトルから遠ざかった長い時間、選手たちは“常勝”のプレッシャーに押し潰されそうになったこともあるだろう。ふと、コロナ禍で観戦中の声出しに制限がかかっていた時期のことを思い出す。試合終了間際に失点を許して勝利を逃し、静まり返るスタジアムの中で、選手の抑えきれない感情の叫びのみが響き渡る。あの日の苦しみも、2025年12月6日につながっていたのだと考えれば、決して無駄ではなかったのだ。

このエンブレムに魂が宿る

700字にわたりアントラーズファンにしか伝わらないであろうことを書きなぐってしまったが、ここでこの記事の趣旨を思い出す。私が今年買ったのは、鹿島アントラーズ公式グッズの「カメラストラップ」だ。2025シーズンのユニフォーム柄をデザインしている。

意外にといったら失礼だろうか、期待以上に高い品質に驚いた。そもそもが重い機材を使ったスポーツ観戦での使用も想定したとのことで、単なる“グッズ”にとどまらない、プロダクトとしてのコダワリが感じられる一品だった。

アントラーズと比べたらまだ付き合いの短い“カメラ趣味”だが、自分の好きなものと好きなものが掛け合わされたこのアイテムを前にして、オンラインストアの購入ボタンを押す指に迷いが生じるはずもなかった。

ストラップ部にはサイドリリースできるバックルが備えられている

近況報告

この記事で初めて当サイトを訪れた皆様、初めまして、デジカメ Watchと申します。カメラや写真にまつわる情報を扱う専門メディアでございます。最近は取り上げるジャンルの拡大にも挑戦しておりまして、来年はカメラと親和性の高いスポーツ観戦にまつわるネタも頑張っていきたいなと思っています。多くの方に愛されるWebサイトを目指して……、今後ともよろしくお願いいたします。

本誌:宮本義朗