私はこれを買いました!

APS-Cの約4,000万画素にほれぼれ!悩みぬいた末に選んだのは高画素フラッグシップだった

FUJIFILM X-H2(曽根原昇)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2022年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

魅力的な富士フイルムのラインアップに迷いました

「これを買いました!」なのですけど、掲載した画像は本サイトの新製品レビューで使った「X-H2」の画像になります。なぜ、そんなズルいことをしているのかといえば、注文はしたのにまだ届いていないからだったりします(12月15日執筆時)。手元にないので、買いました! 的な写真が撮れないというのが本当のところです。

富士フイルムのミラーレスカメラといえば、今年大きく話題になり、そしてどれを買うかで多くの方が大いに悩まされたのではないかと思います。実は僕もその一人です。元々X-H1ユーザーだったので、「次に手に入れるのは絶対X-H2(その時点では仮名)だ!」と心に決めていたのですが、登場してみたらAF性能に優れた高速連写モデルの「X-H2S」。

それはそれで大変魅力的でしたけど、「X-H2S」登場時点で高画素モデルの「X-H2」は予告されていたので、「ここはちょっと待ってみよう」としました。そして満を持して「X-H2」が登場したときには、伝統の3ダイヤルオペレーションと3方向チルト式背面モニターが復活した「X-T5」の足音が聴こえていたわけです。ヤダ!なにそれ悩む!

でも、結局のところ「X-H2」にしたのは、APS-Cにして約4,000万画素の高画素を活かしきった、惚れ惚れするような高画質と、APS-C機ながらCFexpressカード(Type B)を採用したところです。この辺は、ありがたくも3機種のレビューを担当し「本当に自分にあったモデルはどれかな?」をジックリ検討できたおかげです。デジカメ Watchさんありがとう。

これを買いました! とか言っておきながら、まだ手元になくて恐縮です……。でも、注文が遅れて在庫がないのは悩んで遅れた自分の責任ですし、供給が追い付かないほど売れているというのはカメラ好きとして嬉しいことです。ここはひとつ、期待のカメラが手元に届く日を心待ちにしたいと思います。早くこないかな~。

素晴らしい解像感の高さと質感の表現力で愛猫をとても綺麗に写すことができました。この作例を撮ってX-H2欲しい病にかかってしまったという(笑)
FUJIFILM X-H2/XF18-120mmF4 LM PZ WR/36mm/絞り優先(F4.5、1/75秒)/ISO 800/WB:オート

近況報告

毎年のように海外に撮影旅行に行っていましたが、コロナ禍以降はまったく行けなくなってしまいました。気持ちを切り替えて日本でのスナップ撮影に励みたいと考えています。X-H2が良き相棒になってくれるはず。

曽根原昇

(そねはら のぼる)信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。写真展に「イスタンブルの壁のなか」(オリンパスギャラリー)など。