私はこれを買いました!
奇想天外な映像を見てニンマリとするカメラ
Insta360 X3(桐生彩希)
2022年12月29日 07:00
仕事以外でカメラは持たないけれどコレは別
撮影は仕事と割り切っているので、プライベートではほとんどカメラを手にしません。だって、休みの日に仕事を思い出すなんて嫌です。休日出勤みたいな気持ちになります。
でも、あれこれと妄想を巡らせることは好きです。面白いレンズを使ったら個性的な映像が撮れるかなとか、カメラをこんな風に改造したいなとか。
「フォトグラファー<レタッチャー」という仕事柄、自分の写真/誰かの写真を問わず、画像処理で加工しまくっています。そして、デジタル処理で作れない画はない(と思う)と実感しているからこそ、「光学処理」や「アナログ的な技法」で作る映像に魅力や説得力を感じるわけです。その結果、変な機材が好きになりました。
そんな僕の愛するカメラが、360度カメラの「Insta360 X」シリーズです。仕事を連想させないカメラっぽくない形状、想像を絶する映像が撮れるレンズ、「被写体を撮る」という面倒くささを意識させない撮影スタイル。素晴らしいです。
棒に付けて持ち歩くだけで、「すごッ!」と唸る驚愕の映像が撮れるのです。そんな画を眺める時間がこの上なく好きです。
ずっと使ってきた「Insta360 X」(初代)は液晶モニターが搭載されていないため、ノーファインダーでの撮影でした。偶然撮れた映像を楽しむだけなのでなんら不満はありませんが、大きなモニターを搭載した「Insta360 X3」が出たとき、買ってしまいました。
理由は……。買う気になったから、でしょうか。嗜好品を買うときって、そんな感じじゃないですか。
「Insta360 X3」を使っていると、声を掛けられます。みなさん、「面白そうだけど、なにに使えばよいのか分からない」とおっしゃいます。でも、明確な目的や役目などなくても、気になるならそれが買うべき理由です。
僕はこのカメラで作品を撮ろうなどと考えていません。撮影する目的すらありません。気が向いたときにカメラを取り出して、地面を這わせたり、高く持ち上げたり、すき間に突っ込んでみたり。
撮っている最中の「どんな映像になるんだろう?」というワクワク感。そして、それを見たときの驚きを楽しんでいます。カメラというより、「遊び道具」ですね。
趣味や遊びの世界は、買わない(やらない、できない)理由を考えるのはナンセンスです。楽しむことを優先しちゃいましょう。
近況報告
報告すべき近況があればよいのですが、同じような毎日を淡々と過ごしているので、お伝えするようなことがなくて。強いて挙げるなら――
報告1:2022年の今年は本を出しました
報告2:来年の2月に本を出します