交換レンズSHOW CASE
タムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
(ソニーE/富士フイルムXマウントAPS-C用)
2021年10月7日 12:00
35mm判換算27-450mm相当の画角を得られる、APS-Cフォーマットの高倍率ズームレンズ。対応マウントはソニーEマウント(9月24日発売)と富士フイルムXマウント(2021年10月28日発売予定)。本稿執筆時点の実勢価格は税込8万2,500円前後となっている。
主な仕様
名称:18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)
発売日:2021年9月24日(Eマウント)/ 2021年10月28日(Xマウント)
実勢価格(税込):8万2,500円前後
マウント:Eマウント、Xマウント
レンズ構成:15群19枚
最短撮影距離:0.15m(広角)、0.99m(望遠)
最大撮影倍率:1:2(広角)、1:4(望遠)
フィルター径:67mm
最大径×長さ:75.5×125.6mm(Eマウント用)、125.8mm(Xマウント用)
重量:620g
作例
掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。レンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)は全て「オート」にしている。
中望遠域でスナップ的に撮影したもの。等倍で見ると“単焦点レンズ並みの高画質”とは行かないが、16.6倍というズーム倍率を考えると健闘している解像力だ。
標準域で植物を撮影。逆光気味だが画面のコントラストが高く、緑色がしっかり出ていてクリアな描写だった。
望遠端は開放F6.3と明るいとは言えないものの、焦点距離は長いので撮り方によっては溶けるような大きな前ボケを入れることも可能だ。
太陽を入れた逆光のショット。少しのフレアは見られるが、ゴーストは入っておらず優秀な描写だ。電線の解像力も十分ある。画面下の丸いものは手前の被写体のボケである。
広角端で前の芝生をボカしつつ逆光のシーンを収めた。広角側ではわずかに緑色のゴースとが出ているが、目立たない小さなものだった。
ブランコの鎖をテレマクロ的に切り取った。絞り開放だが、合焦位置のディテール描写は素晴らしいものだ。
望遠端でF8まで絞って解像力をチェックした。画面の最周辺部はややあやしさがあるが、プラント部分の描写は十分なものだ。
夕暮れの光で彼岸花を撮った。この焦点距離でも近くまで寄れるので、テレマクロ的な写し方も得意なレンズと言えそうだ。