交換レンズSHOW CASE
タムロン28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
(ソニーEマウント)
2021年11月17日 09:00
35mmフルサイズ対応、ズーム全域でF2.8固定の大口径標準ズームレンズが、光学系の設計をゼロから見直して「G2」となった。マウントはソニーE用(10月28日発売)。本稿執筆時点の実勢価格は税込10万4,500円前後となっている。
主な仕様
名称:28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)
発売日:2021年10月28日
実勢価格(税込):10万4,500円前後
マウント:Eマウント
レンズ構成:15群17枚
最短撮影距離:0.18m(広角)、0.38m(望遠)
最大撮影倍率:1:2.7(広角)、1:4.1(望遠)
フィルター径:67mm
最大径×長さ:75.8×67mm
重量:540g
作例
掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。レンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)は全て「オート」にしている。
まず、広角端で少し絞って全体の解像力を見た。画面端までしっかり解像しており問題なし。コントラストも良くパキッとした写りだ。
望遠端で絞り開放にして、ガラス越しにボケを生かした構図を作った。ボケに不自然さは見当たらない。F2.8まで絞りを開けられる大口径レンズならではの大きなボケが楽しめる。
望遠端で寄って撮影したカット。最短撮影距離は望遠端でも38cmと、こうしたテーブルフォトも撮りやすいレンズだ。合焦部分のコインのディテールがしっかり描写されていた。
ほぼ50mmという標準域での撮影。あえて絞り開放にしたが、前の葉が自然にボケてくれた。合焦部分の葉はしっかり解像しており、絞り開放でも安心して使える。
シルエットになった前のオブジェをボカすために絞り開放にしたが、ピントを合わせた奥の建物の写りは実にしっかりしたものだった。
画面内に太陽がある逆光でテストしたが、目立ったゴーストやフレアは見られない。
広角端の最短撮影距離が18cmと短くなっており、料理などを広角マクロ的に写すことができて面白い。
点光源を確認した。輪郭が不自然に強調されず、また年輪のような模様も見えない。美しい玉ボケだと思う。