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“α”の最新性能を凝縮した「α6700」…YouTubeで解説動画も公開中

α6700

ソニーは、APS-Cミラーレスカメラ「α6700」を7月28日に発売する。画像処理エンジン「BIONZ XR」や、AIプロセッシングユニットを搭載したAPS-C最上位モデルとなっている。本稿では、外観の特徴をピックアップしてお届けする。

なお、YouTubeチャンネル「デジカメ Watch Channel」で、デジカメ Watch編集部スタッフによる解説動画も公開中だ。製品についてより詳しく知りたいという読者には、ぜひともご視聴いただきたい。

操作性が向上したフラットトップボディ

前述したとおり、αシリーズ最新世代となる画像処理エンジン「BIONZ XR」と、AIプロセッシングユニットの搭載が本機のトピックになるだろう。これまで同社のフルサイズモデルでしか採用されていないが、それを“コンパクトなAPS-Cボディに凝縮”したという。

ボディは、従来のα6000系モデルと同様にフラットトップデザインを採用。すっきりとしたスマートな印象はそのままに、グリップを厚くして形状も工夫することでホールド性を向上させている。ボディ自体の厚み(グリップ部を除く)も従来モデル「α6600」より増しており、両手で構えた際にもフルサイズ機に近いホールド感が得られる。

α6700(左)と従来モデルのα6600(右)

厚みが増しているにもかかわらず、重量については従来モデルを下回る軽量化を果たした。両機の外形寸法と重量は以下の通り。

α6700
  • 外形寸法:約122.0×69.0×63.6~75.1mm
  • 重量:408g(本体のみ)、493g(バッテリーとメモリーカード含む)
α6600
  • 外形寸法:約120.0×66.9×59.0~69.3mm
  • 重量:418g(本体のみ)、503g(バッテリーとメモリーカード含む)
α6700(左)、α6600(右)

各種操作系の配置にも変化がある。大きなポイントとして、α6000系では初となる「前ダイヤル」が搭載された。右手人差し指での設定変更などが可能となり、操作性に大きなメリットをもたらしてくれる。

α6700(左)、α6600(右)

RECボタンは天面に移動した。α6700は6Kオーバーサンプリングによる4K 60p/120pの動画記録や、「S-Cinetone」記録への対応など、同社動画制作カメラ「Cinema Line」の性能・機能を兼ね備えた点も特徴としている。このRECボタンの配置にも、そうした動画撮影への操作性向上を意図したことが感じられる。

従来モデルでRECボタンがあったグリップ部には、C1ボタンが置き換えられている。

モードダイヤルは2軸となっており、下段に「静止画/動画/S&Qモード」の切り替えダイヤルが備えられた。

α6700(左)、α6600(右)

背面のボタン類では、従来モデルでAF/MFボタン/AELボタンだった場所に、「AF-ON」ボタンが配置された。サイズも大きめとなっており、押しやすい形状となっている。

α6700(左)、α6600(右)

背面モニターは、こちらもα6000系初となるバリアングル式を採用した。3.0型・約103万ドットのタッチパネル式となっている。

α6700(左)、α6600(右)

AIプロセッシングユニットで充実の被写体認識AF

α6700は、同社APS-C機で初めて搭載されたAIプロセッシングユニットによって、人間の胴体や頭部の位置をより高精度に認識できる「リアルタイム認識AF」に対応した。人物の瞳の認識精度は、α6600比で約60%向上しているという。

また、被写体認識はα7R Vと同様に、人間、動物、鳥、昆虫、車・列車、飛行機に対応。YouTubeの解説動画では、実際に電車を撮影した際のAFの挙動について検証している。

電車の正面からカメラを向けた場合、向かってくる電車の先頭の窓ガラスにAF枠が反応。電車を側面から捉えた際には、車体全体を長方形の枠で囲むような挙動が確認できた。実際のAF枠の動きについては、解説動画にて確認されたい。

向かってくる電車の先頭にAF枠が反応している

このほか解説動画では、各種インターフェイスやメニュー/撮影画面の操作性についても紹介しているので、気になる方はご覧いただければ幸いだ。

本誌:宮本義朗