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PENTAX K-1 Mark II
アップグレード前後の基板写真を入手
2018年3月1日 07:00
リコーイメージングが4月に発売する「PENTAX K-1 Mark II」の外観を紹介する。まだ機能検証や画質評価をできない試作機のため、詳しいレビューは後日掲載する。
PENTAX K-1 Mark IIは2016年4月発売の「PENTAX K-1」をベースに、後発機種の画質向上に寄与する「アクセラレーターユニット」を追加した機種。高感度画質の向上をはじめ、シングルAFの高速化、コンティニュアスAFの動体予測性能向上、画質パラメーターの見直しなども盛り込まれている。外観上の違いは機種名ロゴのみ。
興味深い新機能は、手ブレ補正機構のセンサーシフトを応用した超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」に加わった"手持ち撮影モード"だ。最近では他社からも"画素ずらし"による解像感および色再現の向上や、より高解像度な記録を行うモードが登場しているが、いずれも三脚撮影が必須という点で共通している。K-1 Mark IIでは、手ブレ補正機構を活かした手持ちのスローシャッター撮影などでも、より高画質を狙える点が魅力的。
ペンタックスは近年の"画素ずらし"トレンドに先んじて、三脚にカメラを固定したまま画面の水平を微調節できる「構図微調整」、GPSユニットとの組み合わせで簡易的な天体追尾撮影ができる「アストロトレーサー」などなど、まさに"センサーシフト芸"とでも呼びたい数々のアイデアを世に送り出してきた。新たに手持ち撮影に対応した「リアル・レゾリューション・システムII」の使い勝手や実力に、これから期待がかかる。
なお同社では既報の通り、PENTAX K-1に対しても有償の「アップグレードサービス」を5月21日から期間限定で提供し、メイン基板の交換によってK-1をK-1 Mark II相当にできるサービスを用意した。これによりExifデータに記録される機種名なども"PENTAX K-1 Mark II"になるそうだ。同社ではK-1 Mark IIの発売後も引き続き、K-1に機能拡張ファームウェアなどを提供しつづけていくという。