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シグマ、「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」を正式発表

 株式会社シグマは、交換レンズの新製品「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」の発売を正式に発表した。キヤノン用とシグマ用を1月25日に発売する。価格は5万9,850円。ソニー用、ニコン用、ペンタックス用の発売時期は未定。

 シグマがフォトキナ2012で開発発表した3製品のひとつ。同社の新しいプロダクトライン「Contemporary」「Art」「Sports」のうち、Contemporaryの第1弾となる。Contemporaryは高い光学性能とコンパクト性を両立させたラインで、標準、望遠、高倍率ズームレンズが含まれる。

 APS-Cサイズ相当の撮像素子に特化した設計のレンズ。画角は35mm判換算で約25.5-105mm相当。

 約4段分の補正効果を持つ手ブレ補正「OS」(Optical Stabilizer)機構を搭載する(ソニー用とペンタックス用を除く)。

 マクロ撮影に強いのも特徴。最短撮影距離は22cm、最大撮影倍率は1:2.8。70mm時のワーキングディスタンスは5.52cmとなり、被写体にフードがぶつかるほど近寄れる。また、レンズ前面の製品名を印刷ではなく彫り込みとし、マクロ撮影時に文字が写り込まないように配慮したという。

 レンズ構成は14群16枚。蛍石と同等の性質を持つというFLD("F" Low Dispersion)ガラス2枚、SLD(Special Low Dispersion:特殊低分散)ガラス1枚、両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚を使用する。

 また、スーパーマルチレイヤーコートを採用することで、フレアやゴーストの発生を軽減したという。

 AF駆動には超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)を使用する。

 7枚羽根の円形絞りを採用。

 フィルターサイズは72mm。本体サイズは79×82mm。従来機種比で30%の小型化を実現したという。質量は465g。

 独自開発のMTF測定器「A1」を用いた全数検査の後に出荷される。A1は、4,600万画素FOVEONダイレクトイメージセンサーを採用するMTF測定器。

 花形フード「LH780-03」が付属する。

※数値はシグマ用

【2013年1月7日】記事初出時、35mm判換算の焦点距離を「約22.5-105mm相当」と記載しておりましたが、正しくは「約25.5-105mm相当」です。

(本誌:折本幸治)