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【CP+2023】富士フイルム、GFX用チルトシフトレンズを参考展示。X-H2S/X-H2/X-T5をアピール

チェキのビジネス活用、アートブックやフォトグッズの提案も

富士フイルムのブースは、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」はじめ、チェキのビジネス向けアプリ、写真をモノにして楽しむ提案など、同社の写真製品を網羅的に展示していた。

新しい話題では、2022年9月に開発発表されたGFX用チルトシフトレンズ2本のうち、30mmが展示されていた。ブース正面のレンズラインナップ展示内に並べられており、手に取ることはできない。

GFX用チルトシフトレンズ(参考出品)

また、2023年予定の製品としてGFX用の「GF55mmF1.7」、XFレンズの「XF8mmF3.5」の姿があった。シルエットだけの展示だが、隣り合うレンズと見比べることで、サイズ感をイメージできる。

GF55mmF1.7
XF8mmF3.5

Xシリーズは、第5世代センサーとエンジンを搭載する「X-H2S」「X-H2」「X-T5」を中心に展開。おすすめのレンズを装着した状態でのハンズオンや、カウンター上のモニターに試したい被写体の映像を表示し、カメラを向けて検出を試すことができる。

Xシリーズの撮影体験コーナー
X-H2
「被写体検出体験」として、試したい被写体の映像をカウンター上のモニターに映し出し、カメラを向ける。

「X-H2S」と「X-H2」に関しては、アドビとの協業によるCamera to Cloudワークフローのデモが用意されている。2023年春に対応ファームウェアの公開を予告しているが、一足先に体験可能。

交換レンズは、2022年11月発売の「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」が新製品となる。X-T5に装着
超望遠ズーム「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」もカウンター内に用意されていた

また、動画用途をイメージしたデモ展示も用意。別売のファイルトランスミッターFT-XHを組み合わせたリモート録画機能で、複数台のカメラを組み合わせた状態での制御を体験できるようになっていた。

動画機能の体験コーナー
リモート録画機能のデモ。複数台のカメラを切り替えられる

約44×33mmのフォーマットを採用するGFXは、「GFX50S II」と「GFX 100S」を体験できる。

GFXの体験コーナー

チェキプリンターを業務向けに提案

“チェキ”instaxのコーナーでは、イベント用アプリ「instax Biz」を紹介していた。6月の本リリースに向け、プレリリースした段階だという。

PCやスマートフォンで作成したテンプレート用画像をアプリに登録し、撮影画像と重ねてチェキプリンターでプリントする仕組み。ビジネス向けを想定しているが、対応機種とアプリを用意すれば誰でも無料で使えるようになっており、「イベント限定テンプレート」や「ご当地デザイン」で撮影して販売するなどを想定。QRコードをテンプレートに組み込み、イベント後にWebサイトやアンケートページへ誘導するといった使い方も見込む。

プリント例
instax Bizの利用イメージと必要製品

写真を“モノ”にする提案いろいろ

参考出品の「DIGITAL PRESS ARTBOOK」は、プロやハイアマチュア向けに、作品集を1冊から作れるというサービスの提案。アートブックとは、プロ写真作家、イラストレーター、デザイナーなどが作品発表や少部数販売のために制作するもので、新たな作品発表ツールとして近年広がりを見せているという。

会場には同社のプロダクションプリンター「Revoria Press PC1120」でプリントしたアートブックのサンプルを展示している。

写真を壁に飾る「WALL DECOR」には、参考出品として和紙が登場。今春〜今夏に発売予定だという。家に飾る場合、光沢がないほうがよいとの声もあり、既存のディープマットに加える形でラインナップするという。

WALL DECOR × 和紙

ほかにも、現在では直営店「WONDER PHOTO SHOP」(表参道)限定のアイテムとして展開している「アクリルブロック」や「ミニキャンバス」も展示。

アクリルブロック

同社によると、コロナ禍でフォトブックの需要は減ったものの、“おうち時間”に撮りためた写真をTシャツやトートバッグにして楽しむ需要が増えたという。また、以前こうしたサービスは“良く撮れた写真”がないと使われなかったが、昨今はペットなど、自分が好きなものの写真を自分用にグッズ化するケースが増えているという。

写真をプリントした「フォトグッズ」の例
本誌:鈴木誠