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富士フイルム「X-H2S」のVer.3.00が公開。被写体検出の精度向上&「昆虫」「ドローン」追加

動体予測アルゴリズムも更新

富士フイルムは1月12日、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-H2S」の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号はVer.3.00。

主な更新内容として、ディープラーニングを使った被写体検出の性能が改善された。逆光時での撮影や、横を向いた被写体、小さな被写体に対する検出精度が向上。このほか、検出できる被写体に「昆虫」と「ドローン」が追加された。

動体追従性能が向上した。動体予測アルゴリズムを更新し、フレーム内を高速に移動する被写体に対してより安定したトラッキングが可能になったという。また、ピントが合っていない状態から、AF-ONボタンとシャッターボタンの同時押しで連写を開始した際のAF合焦速度も向上した。

なお、上記した被写体検出や動体追従性能の向上については、イメージセンサー「X-Trans CMOS 5 HS/HR」や、画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したモデルに順次展開予定としている。

そのほか、三脚グリップ「TG-BT1」への対応などが含まれている。

Ver.3.00の更新内容

AIによる被写体検出機能の強化

・逆光下での撮影や、横を向いている被写体・小さな被写体の撮影などでの検出精度が大きく向上。

・被写体検出に「昆虫」と「ドローン」が追加。昆虫の場合は「鳥」、ドローンの場合は「飛行機」に被写体検出を設定する。

動体追従性能の向上

・動体予測アルゴリズムを更新し、フレーム内を高速に移動する被写体に対して安定したトラッキングが可能になった。

・ピントが合っていない状態から、AF-ONボタンとシャッターボタンの同時押しで連写を開始した際のAF合焦速度が向上。

その他

・パフォーマンス ブースト/EVF表示フレームレート優先設定時に、AF実施前後で発生するラグを改善。

・三脚グリップ「TG-BT1」に対応。Bluetooth経由のリモート撮影、ズームのコントロールが可能な「T/Wボタン」に対応する。対応レンズは「XF18-120mmF4 LM PZ WR」と「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」。「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」は最新ファームウェアに更新が必要。

本誌:宮本義朗