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Luminar AI、無料アップデートで「ポートレートボケAI」追加。AI技術で被写体と背景を分離

Skylumは7月27日、画像編集ソフト「Luminar AI」の最新版となるアップデート4を公開した。

AI技術により、ソフト側が編集テンプレートを提案してくれるのが特徴の画像処理ソフト。今回のアップデートでは新たに「ポートレートボケAI」が追加された。また、テクスチャーツールやスカイAI機能も改善されたほか、バグの修正も盛り込まれた。

ポートレートボケAI

AI技術で被写体と背景を区別し、背景側のボケ具合を編集できる機能。認識する被写体は、個人だけでなくグループでも認識するほか、様々な姿勢の人も認識できるという。マスクの作成を自動で行うため、編集時間を削減できるとしている。

編集前
編集後

マスクの作成とボケ具合の調整は、AIによる自動編集で行われるが、ユーザー側で調整を加えることが可能。スライダー操作のみで、背景の明るさや深度補正、輪郭補正などが簡単に編集できるという。マスクの調整にも対応する。

テクスチャーツールの改善

テクスチャーを画像に適用する際に、その効果をプレビューできるようになった。ローカルマスキングタブでテクスチャーを選択すると、ドロップダウンリスト上でテクスチャーを参照して、適用後の画像を確認することができる。

また、ドロップダウンリストから直接Luminarマーケットプレイスにアクセスして、テクスチャーを購入できるようになった。

スカイAIの改善

スカイAI機能で空を置き換えたあとに、地平線の位置を調整できるようになった。

バグの修正

バグの修正により、以下のことが可能になった(引用)。

macOS

・Luminar AIを、Photoshop拡張機能プラグインとして、エラーが発生することなく開き、編集すること

・歪みが発生することなく、写真に透明なPNGテクスチャーを追加すること

・オーバーレイツールを離れてから戻った場合でも、すぐにカスタムテクスチャーを読み込んで表示すること

・写真の左下隅ではなく、正しい場所にスカイオブジェクトとテクスチャーを配置するためのコントロールを見つけること

・構図AIで写真を小さな比率でトリミングし、スカイAIまたは拡張スカイAIを遅延なく使用できるようにすること

・マスク表示モードでマスキングをスムーズに操作すること

・“Shift + ]”および“Shift + [”ホットキーを使用して、マスキングモードでソフトスライダーをスムーズに調整すること

Windows

・歪みが発生することなく、写真に透明なPNGテクスチャーを追加すること

・Luminar AIをPhotoshopまたはLightroomプラグインとして使用し、右側の“テンプレート”タブと“編集”タブを遅延なく表示すること

・改善されたディスクスペースの最適化

・クラッシュせずにRAW形式でファイルをエクスポートすること

・拡張スカイAI、スカイAI、およびアトモスフィアAIで、メモリーリークやクラッシュを発生させることなく作業すること

・macOSのLuminar AIで作成されたテンプレートを開くこと

・元の解像度を維持しながら複数の写真をエクスポートすること

本誌:宮本義朗