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富士フイルム、新イメージセンサー/画像処理エンジンの「X-T30」
フォーカスレバーを新採用 小型軽量ボディは踏襲
2019年2月14日 14:06
富士フイルム株式会社は、ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T30」を3月下旬に発売する。価格はオープン。
商品構成および店頭予想価格は次の通り(いずれも税別)。
・ボディ単体:10万9,500円
・XC15-45mmキット:12万4,500円
・XF18-55mmキット:15万9,500円
カラーはシルバー、ブラックの2色。
APS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T20」(2017年2月発売)のデザインを引き継ぎながら、上位モデル「FUJIFILM X-T3」譲りのイメージセンサーや画像処理エンジンを搭載。グリップの刷新やフォーカスレバーの新設など、操作関連もX-T20からブラッシュアップされた。
撮像素子&画像処理エンジン
X-Trans CMOS 4センサーは、Xシリーズ第4世代目のイメージセンサー。X-T3に続き採用された。X-T3と同じく裏面照射型、約2,610万画素。
画像処理エンジンも、X-T3に続きX-Processor 4を採用する。
常用感度はISO 160〜12800。X-T20はISO 200〜12800だった。
フィルムシミュレーション
X-T20になかった「ETERNA」をフィルムシミュレーションに搭載。X-H1、X-T3に続く採用となる。さらに「モノクロ」「ACROS」では、暖色系・寒色系の調整が可能になった。これもX-T3から受け継いだ機能だ。
より深みのある色・階調が得られるという「カラークローム・エフェクト」も、GFX 50F、X-T3、GFX 50Rに続き利用できる。
デザイン&操作性
基本的な外観デザインはX-T20を踏襲。横幅をぎゅっと詰めた個性的なフォルムは健在だ。約383gの質量(バッテリー、SDメモリーカード含む)もX-T20から変化はない。
その上でグリップは新形状に。さらに背面の「セレクターボタン(十字キー)」が「フォーカスレバー」に置き換わったことで、背面のグリップベースが拡大している。Xシリーズでセレクターボタンを廃した製品としては、他に「FUJIFILM X-E3」が挙げられる。
上下チルト式タッチパネル採用の背面液晶モニターは、X-T20より1.3mm薄くなった。EVFは0.39型約236万ドットの有機EL。
なお、シルバーボディは表面の輝度をあげ、高級感を高めたという。
連写性能
電子シャッター設定時の連写性能が向上した。X-T20の約14コマ/秒から、X-T30では約20コマ/秒に。電子シャッターでかつ1.25Xクロップの場合は、約30コマ/秒の性能が得られる。いずれもX-T3と数値的には同等。ただし、連続記録コマ数がX-T3より少なくなっている。
メカシャッターでは約8コマ/秒が最速。X-T20から変化はない。
動画
4K(3,840×2,160)/29.97p、200Mbpsでの動画記録が可能。SDカード記録時は4:2:0 8bitで、HDMI出力を介した場合は4:2:2 10bitでの記録に対応する。
広色域で記録し、編集時に色補正を行うための「F-log」モードも搭載。デジタルシネマで利用されるDCIフォーマット(アスペクト比17:9、4,096×2,160)での記録も行える。
主な仕様
イメージセンサー
23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー
有効画素数
約2,610万画素
記録メディア
SDXC/SDHC/SDメモリーカード
レンズマウント
FUJIFILM Xマウント
撮影感度
標準出力感度:ISO160〜12800
拡張モード:ISO 80/100/125/25600/51200
連写性能(最大)
電子シャッター(1.25Xクロップ):約30コマ/秒
電子シャッター:約20コマ/秒
メカシャッター:約8コマ/秒
ファインダー
0.39型約236万ドット有機ELファインダー
アイポイント約17.5mm
※接眼レンズ最後尾から
ファインダー倍率 0.62倍
※35mm判換算50mmレンズ、無限遠、視度-1m-1のとき
液晶モニター
3型約104万ドット
ワイヤレス機能
無線LAN(IEEE802.11b/g/n)
Bluetooth Ver.4.2(Bluetooth low energy)
電源
充電式バッテリーNP-W126S(リチウムイオンタイプ)
静止画撮影コマ数
約380枚(ノーマルモード時)
※XF35mmF1.4 R使用時
外形寸法
118.4×82.8×46.8mm(最薄部31.9mm)
質量
約383g(バッテリー、 SDメモリーカード含む)
約333g(バッテリー、 SDメモリーカード含まず)