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富士フイルム、X-Pro3/X-T30/X100Vのファームアップを予告

2月下旬の公開を予定

対象機種のひとつ「FUJIFILM X-Pro3」

富士フイルムは1月27日、X-Pro3・X-T30・X100V各機種の最新ファームウェアを2月下旬に公開すると発表した。

内容は、X-T30とX100Vが新たにソフトウェア「FUJIFILM X Webcam」に対応。両機種をWebカメラとして利用できるようになる。

このうち、X100VはファームウェアバージョンがVer.2.00となっており、動画撮影時にNDフィルターが利用できるようになるといった改善も含まれている。

X-Pro3にはブライトフレームの補正位置記憶機能が追加される(X100Vにも追加される)。同日開催されたX Summit GLOBAL 2021で、デンマークより参加した写真家・Jonas Dyhr Rask氏に同社が製品への要望を尋ねた際に、既存機種へのファームウェアアップデートを希望する場面でアナウンスがあった。

今回のファームウェアアップデートの提供について、同社はユーザーからの機能追加や操作性向上に関する要望を反映させたものだと説明している。各機種に盛り込まれる強化点は以下のとおり。

FUJIFILM X-Pro3

バージョン

Ver.1.20

内容(引用)

・ブライトフレームの補正位置記憶機能を追加
光学ファインダー撮影時に、シャッターボタンを半押しすると、実際の撮影範囲にブライトフレームが移動しますが、移動したブライトフレームの位置を記憶するかどうかを設定できるようになりました。繰り返し近距離撮影する場合などにONに設定しておくと、ピントを合わせた後の再フレーミングが不要になりテンポの良い撮影を実現します。

FUJIFILM X-T30

バージョン

Ver.1.40

内容(引用)

・FUJIFILM X Webcamに対応
お手持ちのパソコンに「X Webcam」をインストールし、「X-T30」をUSB接続することで手軽に高画質なオンラインミーティングを設営頂けます。*1当社独自の色調表現である「フィルムシミュレーション」を使用でき、高性能ミラーレスデジタルカメラならではの描写でオンラインミーティングを行えます。

・その他
カメラ内で付与したレーティング情報をサードパーティーのソフトウェア上でも確認することが出来るようになり、お気に入りの写真をすぐに判別できるようになりました。

FUJIFILM X100V

バージョン

Ver.2.00

内容(引用)

・FUJIFILM X Webcamに対応
お手持ちのパソコンにFUJIFILM X Webcam」(以下、「X Webcam」)をインストールし、「X100V」をUSB接続することで手軽に高画質なオンラインミーティングを設営頂けます。*1当社独自の色調表現である「フィルムシミュレーション」を使用でき、高性能ミラーレスデジタルカメラならではの描写でオンラインミーティングを行えます。
*1パソコンからの操作によるカメラの設定変更には非対応です。

・動画撮影時にNDフィルターがご使用可能に
静止画だけでなく動画撮影時にも内蔵のNDフィルターをご使用いただけるようになりました。 光量が多い環境で開放側の絞りを使っての撮影や、シャッタースピードを遅くするときに有効です。

・ブライトフレームの補正位置記憶機能を追加
光学ファインダー撮影時に、シャッターボタンを半押しすると、実際の撮影範囲にブライトフレームが移動しますが、移動したブライトフレームの位置を記憶するかどうかを設定できるようになりました。繰り返し近距離撮影する場合などにONに設定しておくと、ピントを合わせた後の再フレーミングが不要になりテンポの良い撮影を実現します。

・その他
静止画撮影におけるデジタルテレコンバーターの使用時にJPEGだけでなくRAWデータとしても記録可能になりました。

本誌:宮澤孝周