カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

NIKKOR Z40 f/2を予約した顛末

これまでのお話

マップカメラの2年保証は「対象商品」「メーカー保証1年+延長保証1年」です。

NIKKOR Z 40mm f/2は、昨日時点でもう入荷待ちでしたね。初回分は遅れもなく発売日に到着しました。Z fcが入荷遅れしたのでどうだろうと思ってましたがよかったです。逆に遅れなかったのでそこまで人気がなかったのかな? なんて思ったりもしましたが、そこは正常出荷に向けて頑張ってくれたニコンさんのおかげです。特に問題なく進む裏には汗をかいている人がいるんですね、何事も……。

NIKKOR Z 40mm f/2を早速レビュー

簡単にですがNIKKOR Z 40mm f/2(以下40/2)のレビューをNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR(以下16-50)との比較を中心にZ 50で使ってみたレビューをしてみたいと思います。

16-50は完璧なレンズですが面白みがあるかどうかの視点では望遠側が弱点です。これを40mmに固定するとF値はF5.6とやや暗め(View-NXより)になり、表現が狭められることになります。が、新レンズはここに面白さをトッピングできます。

逆にいうと40/2の弱点は画角の狭さや手ブレ補正がないことですが、これは16-50と交換すればよいのです。Z 50がレンズ交換式であることを思い出しました。やっと16-50のつけっぱなしから開放されるのです(たまに50/1.2やMC105/2.8をつけたりしましたが……)。

口径食が見られず球面収差も的確に補正されているので後ボケはきれいな玉ボケになり、35mm判に換算すると60mm相当ですが望遠レンズ感があります。F値も明るくボディも高感度に強いので夜景ポートレートに使えそうです。

画角は狭いですがその分撮りたいものしか入れられないので、ボケ量もあいまって「それっぽい」写真が撮れます。むしろそれしかできませんが、それはつまり初学者に撮影を教えるレンズなのだとも言えるでしょう。

線にやわらかさがあるので絞り開放ですとピント面は高級レンズを彷彿とさせるものがあります。しかしその分解像は甘いので、もしチャートを撮る趣味があればおすすめできません。

昆虫やおいしいものを撮るには最適の画角とボケになります。カーブのある立体物で、文字や水滴のような細かい模様を持つ被写体を撮影したのでボケの溶け具合をチェックいただければと思います。

不満点は「画角が狭い」「手ブレ補正がない」くらいでしょうか。デコレーションを気にする人は金属じゃないとかがひっかかるかも知れません。2つの不満点は16-50と併用すれば解決しますが、フルサイズを買うことでも解決してしまいます。

Z fcの16-50キットを買った人はそろそろ「スタバでドヤりたいけど思ったよりうまくいかない」とお思いではないですか。この40/2が活躍しますよ。
余談ですが、50/1.2と比較すると「立体感」「AF速度」に格段の差があります。40/2もかなり「撮るだけでいい写真になる」系のレンズですが、50/1.2はやはり桁違いです(値段も)。

105MC/2.8の比較では40/2に比べて「寄れる」「手ブレ補正がバッチリ効く」「収差を抑えきった」という感じです。やはり桁違い(値段も)。

でも40/2は、両方のそこそこ「ええとこ取り」で、かつ小さくてお安いレンズやな、と思います。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。16-50に続く2本目は28/2.8じゃなくてこの40/2だと思うんですけど、なんでZ fcにマッチするSE版がないんですか……。