赤城耕一の「アカギカメラ」

第101回:3本の単焦点レンズで愉しむ「LUMIX S9」との付き合い方

フルサイズのLUMIX Sシリーズの中では最小最軽量のLUMIX S9。発表時からずっと気になっていました。ところが当初は作例写真問題もあり、少し距離を置いてみていました。もっともこの問題はS9自体に罪があるわけではありませんし、今回、落ち着いたところで、気分を一新して試用してみることにしました。

S9はフラットタイプのデザイン、LUMIXシリーズ最小最軽量ということで筆者の理想とするミラーレス機に近いものがあります。

動画の分野ではおなじみの「LUT」が「リアルタイムLUT」設定が気軽に使えるようになったこともS9の特性であると強くアナウンスされています。

筆者と一緒に撮影現場を共にすることが多い動画カメラマンがS9のLUTを褒めていたので、そうなのかと思っておりましたが、背面に独立した「LUT」ボタンがあることでアプローチが簡便になっていることがわかります。

専用のスマートフォンアプリの「LUMIX Lab」を連携させることでもLUTの設定を行うことができます。これまでのお仕着せの色彩表現に飽きたクリエイターには歓迎されるわけですね。

カメラ内RAW現像でもPCでもLUTの反映やコントロールはできますが、現場で効果を確認しながら撮影をすすめることができるのはありがたいことです。

LUTボタンから、内蔵されているLUT3を使用してみました(左)。冴えない曇天の下の花がオレンジの輝きを増したようです。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/200秒、F7.1、−0.7EV)/ISO 400

さらに2つのLUTを重ね合わせマイフォトスタイルとして記憶することもできますが、各種のパラメーターのコントロールや、濃度の変化も同時に行うことで、オリジナルの色彩表現を追求したい人は積極的に研究してみる価値はあります。ただ、筆者は「フォトスタイル」の使いこなしだけでも手一杯で、LUTを自在に操るまで昇華していません。自由が広がると同時に迷いも広がるわけです。どうも年寄りの感性の鈍さが出てきているようです。

筆者自身、特別に35mmフルサイズであることにこだわるわけではありません。小型軽量をひたすら追求するなら、小さなフォーマットのカメラを選択すれば解決ということになりますが、現役でフィルムカメラを使用していることもあり、“フルサイズの亡霊” が時おり部屋の隅から顔を出してきます。

S9はLマウント採用によるライカとの整合感が強く、センサー前のカバーガラスが薄いので、フィルム時代の各種レンズを使う場合もポテンシャルを引き出しやすいのではないかという期待を持つことができますし、気持ちの余裕が生まれるというわけです。

都市部でビルが壊されると隣接したビルの側面が白日のもとにさらされてしまいます。ダクトが恥ずかしそうです。新しい建物ができれば2度と見ることはできないでしょう。すばらしきシャープネスです。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 50mm F1.8/プログラムAE(1/1,000秒、F7.1、−0.7EV)/ISO 400
曇天の里芋畑。意外なことに鮮やかな緑色の再現性に驚いております。しかもクリアですね。これもLUMIXシリーズのよいところでしょう。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 26mm F8/絞り優先AE(1/250秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 400
伐採された街路樹。コーンの配置は何かのパフォーマンスなんでしょうか。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/200秒、F7.1、−0.7EV)/ISO 400

S9、最初に手にした感じは、そんなに小さくねえな。という印象でありました。見かけよりもしっかりとした重量感を感じますし、凝縮された印象です。

部屋で眺めているぶんには問題ないのですが、外に連れ出すと、グリップがないこともあり、少し長めのレンズをつけてしまうと長時間手にして歩くには不安を感じます。

ここはサードパーティ以外にも純正のしっかりしたグリップが欲しいところですが、そうなると携行性は犠牲になるのかな。カメラの握りやすさと携行、収納性の両立は難しいところですよね。

兄貴分のLUMIX S5IIXと並べてみますと、グリップとファインダーがなければ、カメラは小さくすることができるのだということがよく理解することができます。

筆者の愛機であるLUMIX S5IIXと並べてみます。カメラを小型軽量化するにはどうするかという回答がすぐわかります。

ただしですね、とくにカメラにファインダーがあるかないか、このことで大きな分かれ目になるところなることを今回思い知らされました。被写体の選択から変わってきてしまうからです。

このことはS9の登場に合わせて用意されたLUMIX 26mm F8を使用してみると実感することができます。本レンズはなかなかに変態的な仕様であります。

変態の大きな理由はMFであること、絞りがF8に固定されているからであります。コストを下げることを第1の目標としているのでしょうか。あるいは操作を楽しんでもらおうということが目的なのでしょうか。それとも徹底して、薄いパンケーキタイプにして、本レンズを装着したS9全体を小さくみせようということが目標なのかもしれませんが、本レンズを装着したS9のスタイリングはなかなかのものです。

ただし、26mmの焦点距離とF値、しかもMFレンズならば、距離指標と被写界深度指標を使用して、目測設定で撮影するのが基本になります。ところが、本レンズを装着したS9を使用してみると、距離指標が大胆に省略されていることが筆者的にはかなり負担というか、ワークフローの上で大きな問題となりました。

LUMIX 26mm F8のフォーカスリングの距離指標。MFレンズなのにインフと最短0.25mの表記しかありません。目測設定は難しくなります。自分で合焦位置を確かめ、その時の距離を測り、フォーカスリングに距離をマークするなどして対処できるかもしれませんが面倒ですね。

あたりまえですが、MFでのフォーカシングはS9の背面LCDを頼りにすることが必然となるわけですが、日中晴天下では周囲が明るすぎるので表示画像を鮮明に見ることができないのです。

周囲が明るくてもなんとかLCDでフレーミングすることはできるのですが、今回はライカの28mmの単体ファインダーも装着してフレーミングを試みました。フレーミングは問題なくなるのですが、正確なフォーカシングをしようと思うと明るい場所ではハードルが高くなるわけです。

ライカの28mmファインダーを装着。26mmよりわずかに視野が狭い理屈ですがフレーミングはしやすくなります。追求したいのは実用性より全体のデザイン。ライカ金属製のファインダーは似合わないのでモナカと呼ばれるプラスチック製を選びました。

ピーキングもありますし、表示画像の一部分を拡大することは可能ですから、LCD周囲を覆うなどして、周辺の明るさをカットすることができるのならば、精度の高いフォーカシングは可能になるでしょう。筆者は使用したことはありませんが、LCDにとりつけるフードがサードパーティから発売されていますよね。

けれど、そんな所作をしているうちに被写体はレンズの前からいなくなってしまいそうです。26mm F8レンズにもう少し細かい距離指標がありさえすれば、目測による距離設定でフォーカス時間0秒で撮影することができるのですが。

かつてLUMIXのGシリーズにGM1という本機のようにファインダーを省略した小型軽量のモデルがありました。筆者の大好きなカメラですが、のちにほとんど大きさを変えないままファインダーを内蔵したGM5が登場しました。S9のサイズとさほど変わらない大きさでファインダーを内蔵することはパナソニックの優れた技術をもってすれば可能だと思うのですが、どうなのでしょうか。

筆者はフラットタイプのミラーレス機だと、最近はソニーのα7CRの使用頻度が高くなっています。

撮影条件にもよるのですが、だいたい背面LCDを7割、内蔵ファインダー3割くらいの使用比率で撮影しています。内蔵ファインダーの見やすさや性能云々よりも、フレーミングの正確さやMF時のフォーカスの精度のためにファインダーを使用しているわけです。

とはいえ、LUMIX26mm F8がAFレンズであったとしたら、ここまでS9のファインダーの有無に固執はしなかったもしれませんね。

筆者があまり好きではないモードダイヤルが堂々と。LUMIX LX100IIみたいにシャッタースピードダイヤルにはできませんか? そうですか。
各種ボタンの視認性と設定はわかりやすくていいですが、押下感というか感触はもう少し頑張りたいですね。
静止画撮影重視の人には嫌われてしまう、バリアングルモニターなんですけど、筆者は慣れました。水準器表示を頼りはしますけど。

本レンズの光学性能がとても優秀であるということも、フォーカシングのこだわりにつながるのかもしれません。つまり、本来のポテンシャルを最大に活かしたいという要求が生まれるからです。一般的には光学性能が優秀なレンズほど合焦点が鋭く、わずかなピンボケも気になるからです。筆者もそのことは思いしらされました。意外に26mmレンズの被写界深度は浅いということを。

開放F値がF8。いや絞りは固定されているのですべてをF8で撮らねばなりません。百日紅を最短撮影距離にて撮影。背景のボケをみてみました。想像より自然ですね。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 26mm F8/絞り優先AE(1/800秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 1600
最短撮影距離近辺です。周囲が明るくピントの見極めることができません。フォーカスリングを少しづつズラして数コマ撮影し、合焦しているコマを選びました。手動フォーカスブラケッティングです。26mmって、意外と被写界深度が浅いですね。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 26mm F8/絞り優先AE(1/1,600秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 400
民家の玄関。雨中で咲く鮮やかな色の花。暗い状況でした。コントラストは優秀です。周囲が暗いのでLCDでのピントの見極めはまずまず容易でした。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 26mm F8/絞り優先AE(1/800秒、F8.0、−0.3EV)/ISO 1600

28mm相当の画角を得ることのできるRICOH GR IIIでは、主に外付けの簡易的な光学ファインダーでフレーミングをこなしていますが、フォーカスはAFまかせなので、明るい場所でもさほど不満を感じなくなるわけです。

もちろんこれも完全ではありませんから、時としてこちらの思惑と外れることもあるのです。だから、そういう意味ではレンズにアバウトな距離指標を入れるよりも、レンズをAF化してしまうほうが話は早いかもしれませんね。

ということで、今回のS9の試用にあたっては、早々とMFのフォーカシングに挫折してしまい、AFレンズ、それも小型軽量の単焦点レンズを主に使いました。LUMIX 50mm F1.8とSIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporaryであります。

もうね、はっきり申し上げて、小型軽量の単焦点AFレンズとS9の組み合わせはものすごく軽快かつ気持ちよく使用することができます。人間は素直ですね26mmの百倍はシャッター切りましたもん(笑)。

SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporaryを装着してみます。ボディサイズからすると、小さめの単焦点広角レンズとの相性とバランスがとてもいいです。やはりAFを使いたいですわ。

S9の撮像素子は、有効約2,420万画素のCMOSセンサーです。LUMIX S5IIやS5IIXと同等です。画質に対する論評はもう不要なんじゃないですかねえ。

ISO 100~51200と幅広い常用感度も魅力です。さらに小さなボディながらもボディ内手ブレ補正機構(B.I.S)を内蔵しており、ボディ単体で最大5.0段、レンズ側と協調する「Dual I.S. 2」では最大6.5段までいけるようです。すばらしい。

スポット光のように照らされたマンション。これも階調の繋がりで印象的な光景になりました。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/320秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
窓。逆光に照らされた花瓶。よい感じの光で透けてくれました。性能に優れた標準レンズです。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 50mm F1.8/プログラムAE(1/500秒、F4.0、−0.7EV)/ISO 400
明暗差の大きいところを選んでみましたが、露出の落としどころ、階調の繋がり、シャドーの再現をみると、余裕を感じます。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/1,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400

高感度領域に強く、かつ手ブレ補正に手厚いということならば、フラッシュなんか要らないじゃん、という考え方も最近はあるのかもしれませんが、筆者の場合は写真は現実とは別世界としてみせたいという要求もあり、街中のスナップショットでも、フラッシュを発光させることでシャドー部に隠れていたモノを暴き出すという手法も表現として使うことがよくあります。

S9はその基本は動画に軸足が置かれたコンセプトのもとに誕生していることがわかります。アクセサリーシューには電子接点がない、“コールドシュー” タイプを採用していますし、フラッシュ用のコネクターも見当たらないですねえ。ストロボを使うことを考えていないことは、メカシャッターを省略していることからも伝わります。ですからS9のこの動画に特化した仕様は正直、個人的には愉快には感じませんでした。

不勉強な筆者は「コールドシュー」という呼び方は知りませんでした。本来は「アクセサリーシュー」というはずで、当初はファインダーを載せるために用意されたのだと思います。S9ではモニターとかマイクを載せるためにあるのでしょう。電子接点の入るスペースはそのまま残されています。

筆者は動画撮影の場合には35mmフルサイズのフォーマットのカメラより、LUMIX Gシリーズのようなマイクロフォーサーズフォーマットのほうが撮影時の歩留まりもよく、画像も取り扱いやすく、のちの作業効率も便利なのではと考えています。

これは個人の好みというか、年寄りの硬直した考え方なのでしょうが、静止画と同様に35mmフルサイズの画質がクリアでボケも生かしやすいことは間違いありませんが、カメラの機能が進化したので、さあ、お気軽に撮れますよという割り切った解釈ができないわけです。どうもすみません。

もし仮にS9で本気で動画に取り組むとなればコールドシューにモニターやらマイクやらの動画用のアクセサリーを装着し、それなりの用意をして挑むことになると思います。そうなれば、上位機種と大して変わらない姿、雰囲気になりそうであります。先の26mmレンズを装着したお気軽でシンプルなS9の姿とはほど遠くなることでしょう。LUMIXでの動画撮影はLUMIX G9PROIIに任せています。

LUMIXの特徴でもある「LEICAモノクローム」を選択。金属表面の再現が好みですし、しっかりとしたコントラストの中、ハイライトのディテール再現もよい感じです。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/400秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
色気のない被写体だから、LEICAモノクローム設定で。シャドーから空のハイライトまで破綻のないよい再現性です。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/800秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
石と背景の壁のディテール再現がとてもバランスがいい。階調が滑らかですね。省略がありません。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/1,200秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400

結論をいえばS9はフラットタイプの小型ミラーレス機という観点では画質や取り回しなど最高の部類に属します。何よりも、筆者はカメラの価値を、まずは見た目で判断しますので、デザインの観点からみてもじつに魅力的にみえました。

ただ、筆者の仕事や使い方ではフラッシュが使用できることが必須でありますし、視認性能はそこそこでも、カメラが大きくならない程度で、ファインダーを内蔵、あるいは外付けのファインダーを用意していただければ、MFのフォーカシングやフレーミングを正確に行うことができます。これはS9後継機、あるいは兄弟機の登場を待ちたいところです。ぜひお願いしたいですね。

また、今後の展開はいろいろとあるのでしょうけれど、筆者個人の望みとしては、ライカQシリーズのように高性能の単焦点レンズを固定した35mmフルサイズ機をLUMIXシリーズ仲間に加えることも考えてもよいのではないでしょうか。

筆者はライカQシリーズに触れ、ファインダーを見ただけでもパナソニックのことを思い出してしまいます。もちろん細かい理由は書きません。ここでは謎ということにしておきます(笑)。

ライカとパナソニックの熱い協業関係ならば、こうしたモデルもすぐに登場してもおかしくないような気がするのですが、いかがでしょうか。

通り過ぎる世界。日常の中で何を抽出するかということをカメラを握って考えて歩いているんだけど、やはりグリップは欲しいかな。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/1,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
今回はAFも自動選択にしてお任せしてみましたが、すばらしき精度でよいところに合焦しますね。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/500秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
なぜかクルマの荷台にぬいぐるみがありました。LCDを見ることなく適当に撮影したのですが、よいところに合焦します。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/1,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
薬屋さんのオブジェ。何事もないように手前の目にフォーカスがいくわけです。あとはシャッターを押すだけ。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/60秒、F3.5、−0.7EV)/ISO 400
眩しいハイライト、深いシャドー。デフォルトで問題ない再現性ですね。カメラを構えたらお願いもしていないのに、フォーカスエリアは自然に人のいるところに飛んで行きました。
パナソニック LUMIX S9/LUMIX S 50mm F1.8/プログラムAE(1/2,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
光と影。モノトーンの景色だけど、そのままカラーで撮影してみました。
パナソニック LUMIX S9/SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary/プログラムAE(1/2,000秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400
赤城耕一

1961年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒。一般雑誌や広告、PR誌の撮影をするかたわら、ライターとしてデジカメ Watchをはじめとする各種カメラ雑誌へ、メカニズムの論評、写真評、書評を寄稿している。またワークショップ講師、芸術系大学、専門学校などの講師を務める。日本作例写真家協会(JSPA)会長。著書に「アカギカメラ—偏愛だって、いいじゃない。」(インプレス)「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン)「赤城写真機診療所 MarkII」(玄光社)など多数。