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オリンパス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」を正式発表
6段分の手ブレ補正 同社製交換レンズ最高の解像力を実現
Reported by 本誌:武石修(2016/1/6 12:15)
オリンパスは、マイクロフォーサーズレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」を2月末に発売する。価格は税別37万円(受注販売)。CP+2016(2月25日開幕)で展示する。
2014年2月12日に開発発表していた製品。同社の最高グレードである「M.ZUIKO DIGITAL PRO」レンズとしてはM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROに続く5本目。
35mm判換算で600mm相当となる大口径超望遠レンズ。同社製交換レンズとして初めてレンズ内に手ブレ補正機構を搭載。ボディ側の手ブレ補正機構と協調させて補正効果を拡大する「5軸シンクロ手ぶれ補正」を採用した。補正効果は「世界最強」(同社)という6段分。
5軸シンクロ手ぶれ補正を利用できるボディはOLYMPUS OM-D E-M1(ファームウェアVer.4.0以降)およびOLYMPUS OM-D E-M5 Mark II(同2.0以降)のみ。それ以外のオリンパス製ボディではレンズまたはボディのいずれかの手ブレ補正機構の利用となる。また、本レンズを他社製マイクロフォーサーズボディに装着した場合は、レンズの手ブレ補正機構のみ利用できる。なお、レンズ内手ブレ補正の効果は4段分。
同社フォーサーズレンズの最高グレード「SHG」シリーズをしのぐ、オリンパス史上最高の解像力を実現したという。レンズ構成はスーパーEDレンズ3枚、E-HR(特殊高屈折率)レンズ1枚、HR(高屈折率)レンズ3枚を含む10群17枚。色ニジミや色収差を抑えて、高い解像性能を確保したとする。また、高精度大口径レンズや薄肉ガラス研磨レンズを用いることで、性能を維持しつつ小型化を図った。
最短撮影距離が1.4mと短くテレマクロ撮影が可能。最大撮影倍率は0.48倍(35mm判換算)。
また、既存のテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」を装着すると、35mm判換算の焦点距離が840mm相当、最大撮影倍率は0.67倍(35mm判換算)になる。
新コーティングの「Z Coating Nano」も採用した。中心に空気の層を持つナノサイズの粒子を表面に敷き詰めることで、空気に近い屈折率のコーティング層を形成。画面内に強い光源が入った撮影でゴーストやフレア低減の効果を発揮するという。
AF音が静かなMSC(Movie & Still Compatible)機構も採用した。フォーカスリングを手前に引くことでMFに切り替わるマニュアルフォーカスクラッチ機構も搭載。ファンクションボタン(L-Fn)も利用できる。防塵防滴性能と-10度の耐寒性能も装備する。
フードは内蔵(スライド式)。三脚座にはクイックシュー対応のレールを搭載している。三脚座を外した際に装着するデコレーションリング「DR-79」が付属する。
絞り羽根は9枚(円形)。フィルター径は77mm。最大径×全長は92.5×227mm(フード収納時)。三脚座を含む重量は1,475g。三脚座無しの重量は1.270g。