特別企画

明暗差が激しく境界が曖昧なシーンに最適なH&Y「バランサーGND」フィルター

渓流に注ぐ光芒を撮影。水の流れの部分は暗く上部は明るい状況だが、明暗部の境目がはっきりとしない。そこで活躍するのがこのバランサーGNDだ
ニコン Z 7/NIKKOR Z 24-120mm f/4 S/24mm/マニュアル露出(F13、8秒)/ISO 64/WB:オート

バランサーGNDは、一般的なGNDフィルターよりも長めにグラデーション域を設け、上部から下部に向かってなだらかにグラデーションが変化している。

一般的にはハードタイプとソフトタイプが有名だが、減光部分から透明部分にグラデーションしていく領域が短く、明暗の境界線が曖昧なシーンでは使いづらいと感じる場面も多かった。

バランサータイプ(左)ソフトタイプ(右)
ソフトタイプと見比べると、バランサータイプはグラデーションの変化がなだらかなことが分かる

その点、バランサーGNDは変化の領域が長いため、渓流のシーンや山の稜線のある風景といった、明暗の境界線が曖昧な場面で持っておくととても重宝する。

※本企画は『デジタルカメラマガジン2022年8月号』より抜粋・再構成したものになります。

フィルターホルダー「K-Series」の特徴

100×150mm K-Series バランサー GND16
マグネットフレーム付き
発売日:2021年5月7日
実勢価格:2万5,000円前後(税込)

POINT① マグネット式の着脱で一瞬を逃さない

風景写真は刻一刻と変化する状況に素早く対応する必要がある。このページの最初に掲載した作品は現地で3時間待機して、光が差したのはわずか1〜2分ほどという非常にシビアな撮影だった。

そんな場面でK-Seriesのマグネット式の着脱は瞬時にフィルターを装着して撮影できるため、一瞬のチャンスを逃せないシーンで特に活躍する。着脱の煩わしさがなく、積極的に使用したくなる便利なシステムだ。

POINT② ドロップインシステムでPLやNDを簡単に装着できる

一般的なCPLフィルターはレンズに直接ねじ込んで取り付けるため、着脱に時間がかかってしまう。K-Seriesのドロップインシステムなら、角型フィルターを付けた状態のままCPLフィルターのみを一瞬で着脱することが可能だ。冬場の撮影などの手袋を着用した状態でも簡単に着脱できるのでとても使いやすい。

GNDやPL、NDなどのさまざまな組み合わせを瞬時に変更できるので、同じシーンでも多彩な作品を撮ることが可能だ。

ドロップインシステムは角型フィルターを装着したままでも差しこむだけで取り付けが可能。もちろんそのまま持ち上げて外せるので、フィルターの有無の切り替えが容易に行える。

GND+PL、PLのみ、なにも装着していない3カットを比較した。

GND+PL
PL
装着なし

GND+PLでは画面上の空のグラデーションも残しつつ、水面の反射を取り除くことができた。K-Seriesは着脱がスムーズなのですぐに表現を変えられるのが心強い。

マグネット着脱式の丸型バランサーGNDもラインアップ

Magnetic MRC Slim バランサー
GND16 Kit 67/77/82mm
発売日 2022年4月
実勢価格1万円(67mm)~1万2,000円前後(77mm/82mm)

バランサーGNDやPL、NDなど、丸型タイプも豊富なラインアップをそろえている。角型に比べて価格も控えめ、さらに軽量・コンパクトなので、軽量性を重視するユーザーやフィルター初心者にはとてもマッチするだろう。

マグネットアダプターリングを付けておけば着脱するのも簡単なので、いろいろなフィルターを使った撮影を気軽に楽しめる。

制作協力:H&Y Filters Japan

1995年生まれ。2015年12月より本格的に風景写真を撮り始める。以来、独学で経験を重ね、地元 佐賀・九州を中心に日本各地の「まだ見ぬ1枚」を求め日々走り続ける。愛用するNikon Z 7&Z 6の広いダイナミックレンジを活かして「光」を意識した作品を好む。最近は熱気球に乗り撮影する「佐賀バルーン空撮」にも挑戦中。第67回ニッコールフォトコンテスト ネイチャー部門「U-31賞」&「入選」、SONY 第37回 「日本の自然」フォトコン プリント部門 「入選」、第69回ニッコールフォトコンテスト ネイチャー部門「入選」など