特別企画
明暗差が激しく境界が曖昧なシーンに最適なH&Y「バランサーGND」フィルター
2022年7月21日 12:00
バランサーGNDは、一般的なGNDフィルターよりも長めにグラデーション域を設け、上部から下部に向かってなだらかにグラデーションが変化している。
一般的にはハードタイプとソフトタイプが有名だが、減光部分から透明部分にグラデーションしていく領域が短く、明暗の境界線が曖昧なシーンでは使いづらいと感じる場面も多かった。
その点、バランサーGNDは変化の領域が長いため、渓流のシーンや山の稜線のある風景といった、明暗の境界線が曖昧な場面で持っておくととても重宝する。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2022年8月号』より抜粋・再構成したものになります。
フィルターホルダー「K-Series」の特徴
POINT① マグネット式の着脱で一瞬を逃さない
風景写真は刻一刻と変化する状況に素早く対応する必要がある。このページの最初に掲載した作品は現地で3時間待機して、光が差したのはわずか1〜2分ほどという非常にシビアな撮影だった。
そんな場面でK-Seriesのマグネット式の着脱は瞬時にフィルターを装着して撮影できるため、一瞬のチャンスを逃せないシーンで特に活躍する。着脱の煩わしさがなく、積極的に使用したくなる便利なシステムだ。
POINT② ドロップインシステムでPLやNDを簡単に装着できる
一般的なCPLフィルターはレンズに直接ねじ込んで取り付けるため、着脱に時間がかかってしまう。K-Seriesのドロップインシステムなら、角型フィルターを付けた状態のままCPLフィルターのみを一瞬で着脱することが可能だ。冬場の撮影などの手袋を着用した状態でも簡単に着脱できるのでとても使いやすい。
GNDやPL、NDなどのさまざまな組み合わせを瞬時に変更できるので、同じシーンでも多彩な作品を撮ることが可能だ。
ドロップインシステムは角型フィルターを装着したままでも差しこむだけで取り付けが可能。もちろんそのまま持ち上げて外せるので、フィルターの有無の切り替えが容易に行える。
GND+PL、PLのみ、なにも装着していない3カットを比較した。
GND+PLでは画面上の空のグラデーションも残しつつ、水面の反射を取り除くことができた。K-Seriesは着脱がスムーズなのですぐに表現を変えられるのが心強い。