特別企画

プログレードデジタルCOBALTが「8K動画」に適している3つの理由

Prograde Digital CFexpress Type B COBALT 165GB

理由①:最低継続書込速度が主なカメラに必要な記録メディアのスペックを満たしているから

高級機種(ソニーα1/ニコンZ 9/キヤノンEOS R5)を中心に搭載されている8K動画は、7,680×4,320ピクセル、約3,318万画素で、フルHD(1,920×1,080)の16倍の解像度を持ち、さらに言えば、約800万画素の4Kに対しても、約4倍の解像度で、1秒間に30~60フレームの記録を行うのだから、想像を絶する処理能力と、さらにその受け皿になる記録メディアにも大きな負荷がかかる。もちろん、対応したモニターでしか詳細を閲覧することができない。

静止画であれば、連写などでバッファメモリの容量を超えた場合、書き込み時間を待つだけだが、動画は滞るとそもそも撮れない。CFexpressの場合、高精細な動画を書き込むための「最低継続書込速度」がある。

プログレードデジタルのCOBALTは、Type Aは400MB/秒、Type B(325GB、650GB)は1,400MB/秒となっているので、下の表のとおりすべての記録モードで使用が可能だ。

キヤノン EOS R5
ソニー α1
ニコン Z 9
8K動画が撮れる主なカメラと必要な記録メディアのスペック
カメラ名解像度フレームレート転送ビットレート必要なCFexpress
EOS R58,192×4,32029.97/25/24/23.98fpsRAW:
約2,600Mbps
Type B
(400MB/秒以上)
29.97/25fpsRAW(軽量):
約1,700Mbps
24/23.98fpsRAW(軽量):
約1,350Mbps
29.97/25/24/23.98fpsALL-I:
約1,300Mbps
IPB:約470MbpsType B
IPB(軽量):
約230Mbps
7,680×4,32029.97/25/23.98fpsALL-I:
約1,300Mbps
Type B
(200MB/以上)
IPB:約470MbpsType B
IPB(軽量):約230Mbps
α17,680×4,320/3024fps約520Mbps・260MbpsType A
(VPG200以上)
約400Mbps・200Mbps
Z 98,256×4,644 高画質60fpsRAW:約5,780MbpsType B
(723MB/秒以上)
8,256×4,644 標準RAW:約3,470MbpsType B
(434MB/秒以上)
8,256×4,644 高画質50fpsRAW:約4,810MbpsType B
(601MB/秒以上)
8,256×4,644 標準RAW:約2,890MbpsType B
(361MB/秒以上)
8,256×4,644 高画質30fpsRAW:約2,890Mbps
8,256×4,644 標準RAW:約1,740MbpsType B
(218MB/秒以上)
8,256×4,644 高画質25fpsRAW:約2,410MbpsType B
(301MB/秒以上)
8,256×4,644 標準RAW:約1,450MbpsType B
(181MB/秒以上)
8,256×4,644 高画質24fpsRAW:約2,310MbpsType B
(289MB/秒以上)
8,256×4,644 標準RAW:約1,390MbpsType B
(174MB/秒以上)
7,680×4,32030/25/24fpsH.265(10ビット時):
約400Mbps
Type B
(50MB/秒以上)
H.265(8ビット時):
約370Mbps
Type B
(46MB/秒以上)
対応していない記録メディアを挿入すると、注意が表示される(EOS R5の場合)

理由②:スピードと書き換え回数(寿命)に優位なSLC(Single Level Cell)を採用しているから

記録された動画データは、カード内のセルという最小単位で記録していく。プログレードデジタルのCFexpressは、SLC(Single Level Cell)採用のCOBALTと、TLC(Triple Leve lCell)採用のGOLDがラインアップされている。

CFexpress Type A
COBALT
最低継続書込速度:400MB/秒
実勢価格:40,000前後(160GB)
CFexpress Type B
COBALT
最低継続書込速度:1,400MB/秒
実勢価格:106,000円(650GB)、62,000円(325GB)、27,000円前後(165GB)
CFexpress Type B
GOLD
最低継続書込速度:140MB/秒
実勢価格:14,000円前後(128GB)

最低継続書込速度からも分かるように、SLCはスピードと書き換え回数(寿命)に優位。なお、カメラもしくはPCの物理フォーマットを行うことで、CFexpress内の残存データを完全削除し、書き込み速度を高速に維持することができる。

理由③:ラインナップが豊富

一方、TLCを採用しているGOLDは1つのセルに3倍記録できるため、CFexpressの大容量化とコストパフォーマンスに優れているのが特徴だ。例えば128GBのType B GOLDの実勢価格は約14,000円と入手しやすい。

さらにこの7月、Type B COBALTに追加された165GBは、これまでの325GB(62,000円前後)、650GB(106,000円前後)と性能は同じままに、実勢27,000円前後と買いやすくなっている。COBALTの実力をより手軽に味わえるだろう。


コラム:CFexpressに記載されているスペックの見方

容量(GB): カードに記録できる容量。ちなみにEOS R5の8,192×4,320(29.97fps/RAW)は、325GBで約16分の収録が可能

読み出しスピード(MB/s): カードからデータを読み出す速度。速い方がパソコンなどへのデータ転送時間が短く快適になる

リフレッシュPRO(Rロゴ): プログレードデジタルのソフトと専用カードリーダーの組み合わせで、メモリーの寿命判断と物理フォーマットができる

書き込みスピード(MB/s): カードがデータを書き込む速度。このほかに高精細な動画を継続的に書き込み続ける「最低継続書込速度」がポイントになる

タイプ(Type A or Type B): Type Aはソニー α1に対応。Type Bはニコン Z 9とキヤノン EOS R5などに対応している

制作協力:プログレードデジタル

(ももいかずし)写真家・長友健二氏に師事の後、フリーランスフォトグラファー。撮影は人物・海外風景を中心に、カメラ関係書籍の執筆も行なう。NHK「趣味悠々/デジタル一眼レフ撮影術入門(2006)」「趣味悠々/シーン別デジタルカメラ撮影術入門(2008)」 など、テレビ、イベント出演も多数。公益社団法人日本写真家協会会員。