SHIN “7” RULE——EOS R7の魅力を7人の写真家が探る
第5回:寺島由里佳[動物]
いままで認識していなかった瞬間を切り取る“プリ撮影機能”
2022年8月23日 10:00
話題の新製品「EOS R7」の使いこなしについて、7名の写真家が解説する「SHIN “7” RULE」。
今回は、動物園の動物を生き生きと写真で表現する寺島由里佳さんが担当。EOS R7の印象や使いこなす上での設定など紹介してもらった。
ポートレイトを中心に、広告雑誌媒体などで活動中。ライフワークに動物園にいる動物たちを撮り続け、いずれは全国世界の動物園を巡るのが夢。動物の写真展や、初の写真集「きょうもどうぶつえん」発売中。ポストカード、iPhoneケースなど、企業とのコラボ商品制作。母校の立教大学、企業/行政とのイベント企画にて写真のワークショップ、トークショー、写真コンテストの審査員など。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2022年9月号』より転載・再構成したものです。
変則的な動きにも対応できて決定的瞬間を逃さない
高性能なAFトラッキングのおかげで、動物たちの動きに合わせた構図に集中できた。特に素早い動作で追いにくい鳥類でも、動物優先AFで被写体を自動認識してくれるのは画期的だった。変則的な動作にも追従してくれて、AF性能の高さを感じられる。
チャンスを逃せない大事な場面では、あらかじめカスタムボタン設定で瞬時に切り替えられるようにしておいたRAWバーストモードのプリ撮影機能を使い、決定的瞬間の撮り逃しに備えた。
カメラ、レンズの軽量化と手ブレ補正性能の高さも相まって、三脚を使えない園内でも、長時間安心して撮影に集中できる。3,250万画素で描き出される動物の毛並みも美しい。
テクニック①:プリ撮影機能を活用して動物の姿形を美しく描き出す
初見のバードショーなど、動物の動きが予測できない場面では秒間30コマで撮影できるRAWバーストモードが便利だ。シャッターを切るタイミングが遅れても、0.5秒前までの動作が記録可能なプリ撮影機能も搭載。今まで認識していなかった瞬間を発見するきっかけになる。
テクニック②:動物の種類や柵の状況で柔軟にAFエリアを切り替える
動物園には、柵、檻、木々や人工物などさまざまなものが動物の手前にある。障害物が多いときはスポット1点AFや1点AFでエリア選択を行い、確実に動物たちの顔や瞳にピントが合わせる。
上の写真のように広範囲に開けたスペースではフレキシブルゾーンAFを
使うと、動物に素早くピントを合わせられる。
EOS R7|SHIN “7” RULEギャラリー
撮影協力
よこはま動物園ズーラシア
神奈川県横浜市にある「生命の共生・自然との調和」をメインテーマに掲げる動物園。広い園内は、世界の気候帯や地域別にゾーニングされていて、アジアの熱帯林や亜寒帯の森、アフリカのサバンナなどが再現されている。実際の生息域に近い環境の中で展示される動物たちを観察し、その生態を学ぶことができる。
開園時間:9時30分~16時30分(入園は16時00分まで)
休園日:毎週火曜日(祝日の場合は開園し、翌日休園)、12/29~1/1 ※臨時開園あり(詳細はWebサイトイベントカレンダーを参照)
Webサイト
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/
制作協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社