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キヤノンに聞いた「EOS R7」「EOS R10」一問一答(その2)

EOS R7は本日発売 目玉機能の仕様について

キヤノンのAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R7」(6月23日発売)と「EOS R10」(7月下旬発売)の気になるポイントについて、キヤノンから得られた公式回答をお届けする。EOS RシステムにおけるAPS-C機の位置付けや、EOS R7とEOS R10の違いなどは、既報の「その1」をご覧頂きたい。

目玉機能について

——EOSで初めて「フォーカスブラケット撮影」「カメラ内深度合成」が搭載されました。対応レンズは限定されますか?

(キヤノン回答。以下同)フォーカスブラケット撮影に対応するレンズは下記になります。

RFレンズ

・RF16mm F2.8 STM
・RF35mm F1.8 MACRO IS STM
・RF50mm F1.2 L USM
・RF50mm F1.8 STM
・RF85mm F1.2 L USM
・RF85mm F1.2 L USM DS
・RF85mm F2 MACRO IS STM
・RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
・RF400mm F2.8 L IS USM
・RF600mm F4 L IS USM
・RF600mm F11 IS STM
・RF800mm F5.6 L IS USM
・RF800mm F11 IS STM
・RF1200mm F8 L IS USM
・RF14-35mm F4 L IS USM
・RF15-35mm F2.8 L IS USM
・RF24-70mm F2.8 L IS USM
・RF24-105mm F4 L IS USM
・RF24-105mm F4-7.1 IS STM
・RF24-240mm F4-6.3 IS USM
・RF28-70mm F2 L USM
・RF70-200mm F2.8 L IS USM
・RF70-200mm F4 L IS USM
・RF100-400mm F5.6-8 IS USM
・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM

EFレンズ

・EF100mm F2.8L マクロ IS USM
・EF180mm F3.5L マクロ USM
・EF16-35mm F4L IS USM
・EF24-70mm F4L IS USM
・EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
・EF-S60mm F2.8 マクロ USM
・EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

【ミラーレスカメラ】フォーカスブラケット撮影に対応したレンズ(EOS Rシリーズ)

【実機で検証】EOS R7の疑問を解決! 深度合成の効果は?(デジカメ Watch Channel)

——EOS初搭載「パノラマショット」の技術的な見どころを教えてください。

広角レンズでも収まりきらない範囲を高画質なパノラマ画像として記録します。スイングしながら約5コマ/秒の間隔で連続撮影を行っています。また、スイング方向は任意(右/左/上/下)で設定でき、高層建築物など縦長の被写体にも対応しています。

EOS R7ではボディ内ISでスイングブレを補正するため、手ブレ補正機構がないRF/EFレンズ装着時でも、ブレを抑えた自然なパノラマ画像が得られます。また、低輝度でシャッタースピードが遅くなっても全レンズでスイングブレを高精度で補正します。

なお、読み出した静止画をリサイズせずそのまま合成・保存するため、解像感と階調表現に優れたパノラマ画像が得られます。

EOS R10との組み合わせにおいて推奨するレンズ

【実機で検証】EOS R7の疑問 【EOS初搭載】パノラマショット機能とは?(デジカメ Watch Channel)

——「RAWバーストモード」は、どうしてRAWだけで使えるのでしょう?

RAWバーストでは、撮り逃しや画作りなどの撮影時の失敗を軽減することができます。JPEGの場合は、撮影後の画作りをやり直すことが難しいため、RAWで記録することにより、撮影後の画作りワークフローの自由度を向上させています。

【実機で検証】EOS R7の疑問を解決! プリキャプチャーの効果的な使い方は?(デジカメ Watch Channel)

——EOS R7/R10はDPRAWに対応していますが、通常のRAWデータのほかに実現できることには何がありますか?

EOS Rと同様に「被写体の奥行き情報に基づく解像感の微調整」「カメラの撮影視点の微調整」「ゴーストの低減」をDPPを用いて行うことができます。ただし、EOS R7/R10では、EOS R5で搭載されている「ポートレートリライティング」「背景明瞭度」の補正には対応していません。

——「自動水平補正」(EOS R7のみ)の原理を教えてください。どのぐらいの傾きまで補正できますか? また、同時使用できない機能はありますか?

ボディ内手ブレ補正機構のロール方向の動きを活用して撮影画面が水平になるよう補正しています。三脚使用時やテーブルの上にカメラを置くなど、水平が取りづらい場所で効果的です。

なお、ボディ内手ブレ補正機構が対応できる範囲での角度調整となるので、あまり極端に斜めになっている場合は補正できません。基本的にはカメラ内水準器をお使いいただきつつ、あくまで補助的な機能としてお使いいただければと思います。

※次の条件では自動水平補正は使用できません。[シャッター方式:電子先幕]設定時、[シャッター方式:メカシャッター]で[ドライブ:高速連続撮影+/高速連続撮影]設定時、パノラマモード/流し撮りモード/キッズモード/スポーツモードに設定時、タイムラプス動画撮影時

【実機で検証】EOS R7の疑問を解決! 自動水平補正はどこまで効果があるの?(デジカメ Watch Channel)
本誌:鈴木誠