ニュース
ニコンのF2.8標準ズームが刷新。「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」
クラス最軽量でインナーズーム AF速度も5倍に
2025年8月22日 13:32
ニコンは大口径標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」を9月26日(金)に発売する。前モデルから小型軽量化・インナーズーム化を果たすなどの進化が見られる。直販価格は37万1,800円。
ズーム全域で開放F値F2.8の標準ズームレンズ。35mmフルサイズのイメージサークルに対応する。前モデル「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」に続き、高画質レンズをうたう「S-Line」に属する。
前モデルから約130gの軽量化を実現。質量は約675gとなり、クラス最軽量としている。ズーム時に全長が変わらないインナーズーム機構の採用とあわせて、手持ち撮影時の取り回しの向上に期待がかかる。カタログには「機敏な動画撮影を可能にする高い操作性」との記載も見られる。最大径もこのクラスとしては小さい約84mmで、フィルター径は77mm。
レンズ枚数は減ったものの、両面非球面レンズを前玉に採用するなど光学設計にも引き続き力を入れたとする。レンズ構成は10群14枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚などを含む)。S-Line最高クラスの画質をうたい、単焦点レンズに匹敵するぼけ味や、ゴースト・フレアを抑えた抜けの良い画像をアピールしている。
レンズコーティングとしては、メソアモルファスコートとアルネオコートを採用する。前モデルはナノクリスタルコートとアルネオコートだった。
AF性能も進化している。レンズ駆動モーターには、独自の「シルキースウィフトVCM(SSVCM)」を採用。さらに複数のAF駆動ユニットによるマルチフォーカス方式を採用し、従来モデルの約5倍のAF速度を実現したとする。特に動画撮影時に有効とされる、ズーミング中のフォーカス追従性能についてアピールしている。
なお、カメラから機能を割り当てられるコントロールリングに、本機からクリックON/OFFを設定することが可能になった。同じく任意の機能を割り当てられるL-Fnボタンは、縦位置撮影・横位置撮影のそれぞれに対応した2か所に設けられている。
本体は防じん・防滴・防汚設計。
花形フードにはフィルター操作窓を装備する。
- 対応マウント:ニコンZマウント
- 焦点距離:24-70mm
- 最大口径比:1:2.8
- レンズ構成:10群14枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を含む)
- 最短撮影距離:0.24m(24mm時、28mm時)、0.27m(35mm時)、0.3m(50mm時)、0.33m(70mm時)
- 最大撮影倍率:0.32倍(焦点距離70mm)
- 絞り羽根:11枚(円形絞り)
- フィルター径:77mm
- 外形寸法:φ約84×142mm
- 質量:約675g