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パナソニック LUMIX S5II / S5IIX
従来機S5とのAF比較動画も掲載
2023年1月6日 12:00
パナソニックが2月16日に発売する「LUMIX S5II」(DC-S5M2)と、6月下旬に発売を予定している「LUMIX S5IIX」(DC-S5M2X)の外観をお届けする。
いずれもLマウントを採用する35mmフルサイズミラーレスカメラ。LUMIXフルサイズ機のハイエンドとなるS1シリーズに対し、小型軽量と手頃さで人気を得た「LUMIX S5」(2020年9月登場)の上位機に位置付けられる。LUMIX S5は併売される。
本機で最大のポイントとなっているのは、LUMIXで初めて「像面位相差AF」を採用し、AF機能の大幅向上を謳っていること。同社はイメージセンサー上に位相差画素を配置することによる画素欠損が画質に影響するとして、他社のミラーレスカメラが像面位相差AFを取り入れ始めた後も、コントラストAFのみでAF機能を進化させてきた。
パナソニックLUMIXのAFでは、DFD(Depth From Defocus)技術を活用した「空間認識AF」がよく知られている。これはライブビュー画像から2枚もしくはそれ以上の画像を分析することで距離情報を取得し、現在のピント位置に対する被写体の方向と、おおよその距離を割り出すというもの。これによりAF動作の向かう方向とおおよその着地点が定まるため、AF一眼レフの位相差AFのように一気にフォーカスレンズを駆動でき、一般的なコントラストAFより高速化できるという仕組み(※端折っています)。
そうして磨かれてきたLUMIXのコントラストAF技術ではあったが、よりピントの移動距離が大きな望遠撮影や、動体追従性、動画撮影時のウォブリングなどを意識した場合には像面位相差AF方式を取り入れるメリットが大きいと認識。その後のデバイス進化などから機が熟したとの判断で、LUMIX S5IIで晴れて製品に採用されることとなった。実際の動作は、これまでのコントラストAF技術も組み合わせたハイブリッドとなっている。
以下の動画では、像面位相差AFの採用で特にAF性能が向上したというシーンの比較デモを紹介している。従来機LUMIX S5と新機種LUMIX S5IIの挙動には明らかな違いが見られた。