写真展レポート
「第12回タムロン鉄道風景コンテスト」作品展が開催中
授賞式に広田尚敬さん・矢野直美さんが出席
2019年10月15日 07:00
第12回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道写真ベストショット」入賞作品写真展が開幕した。会場は埼玉県・大宮のそごう大宮店3階特設会場。期間は10月31日まで。開場時間は10時〜20時。入場は無料。
同コンテストは、鉄道風景写真、鉄道のあるスナップ写真など、鉄道を入れ込んだ作品を募るフォトコンテストで、タムロンが例年開催している。今回は5月1日〜8月23日にかけて募集し、過去最高の7,843点が集まった。会場ではその中から87点を展示している。
10月11日のオープニングセレモニーでは、関係者によるテープカットや入賞者の授賞式が行われた。
オープニングセレモニーには、審査員を務める鉄道写真家の広田尚敬さんとフォトライターの矢野直美さんも駆けつけた。
広田さんは「温故創新」という言葉を引き合いに出し、「今回のコンテスト全てに当てはまる言葉ではないでしょうか。古いものを大切にしながら新しいものを創造していくということです。今回の入賞作品のテーマになっていると感じました」とコメント。
また矢野さんは、「その通りですね。沢山の写真を審査する中で、全部が新鮮で、こんな風に撮るのという愛情を感じました。皆さんが写真を撮ることを楽しんでいることが伝わってきました。素敵な作品が多かったと思います。また、物語性のある写真が多かったのが印象に残りました」と評した。
恒例となっている応募点数にちなんだ広田さんの語呂合わせは、今年は半分を広田さんが、もう半分を矢野さんが担当する試みに。広田さんは「な(7)んてったってタムロン、や(8)っぱりタムロン」と詠むと、矢野さんが「世(4)の中み(3)んなタムロンだ」と続けてて会場を沸かせた。
株式会社タムロン代表取締役社長の鯵坂司郎さんは、「鉄道のまち大宮に本社を置く光学レンズメーカーとして、鉄道写真の魅力を体験してもらおうと始まったこのコンテストだが、国内でも有数の鉄道写真コンテストに成長することができた」とその手応えを表現。
また6月〜7月にかけて同社で初めて開催したInstagramによる鉄道写真コンテストにも触れ、「予想を大きく上まわる応募があった。ベテランから若い方までバラエティに富んだ作品が数多く集まり、鉄道写真の楽しさを共有できた」と語った。