イベントレポート

日本カメラ博物館、夏休みにカメラと親しむ特別展

メーカーギャラリーのスタンプラリーや、小中学生向けワークショップも

東京・半蔵門の日本カメラ博物館は、特別展「写真を変えるカメラの魔法 ~素敵な写真のつくり方~」を7月3日(火)から10月14日(日)まで開催する。

スマートフォンでの写真撮影を楽しんでいる人や、本格的なカメラを買ったものの使いこなせていないという人に向けて、よりカメラに親しんでもらうべく「カメラを使うことで何ができるのか」を提案。

カメラの撮影技法を"カメラの魔法"と称して、撮影のテクニックや作例写真、カメラを持つのが楽しくなるような撮影用品を展示した。夏休み期間中には小中学生と保護者を対象にしたワークショップなども開催する。

展示概要

「レンズの魔法」「ピントの魔法」など、10のテーマでカメラの仕組みや写真技法を紹介。普段カメラを使っていても意外と知らない動作原理を学んだり、銀塩時代の昔懐かしいアイテムに再会できる面白さがある。カメラ好きの親戚などと訪れれば、思い出話が尽きないこと請け合いだろう。

展示は解説パネルと関連アイテムの陳列で構成されており、解説パネルの内容は図録として販売されている。

500円で図録を販売している。
テーマのひとつ「フィルターの魔法」より。NDは減光、PLは偏光、色の付いたフィルターはモノクロ写真用のコントラストフィルター。
作例も展示されている。
クロススクリーンフィルター。展示カメラにかざして試せる。
「光の魔法」より。カメラ用フラッシュは、閃光粉に火花を飛ばして発光させるもの、1回だけ発光する使い捨て電球を経て、キセノン管を使う現在一般的なエレクトロニックフラッシュになる。
「ピントの魔法」より、様々なマニュアルフォーカスカメラ。一番後ろは、オートフォーカスを広めた歴史的カメラ"ジャスピンコニカ"。
異なるタイプのカメラを実際に触れる「タッチ&トライコーナー」。
通信とデジタル写真の進化。
テーマ「アイテムの魔法」より。様々なミニ三脚とカメラストラップ、露出計も。
様々なカメラポーチ。
テーマ「レンズの魔法」。ズームレンズ、超望遠レンズ、3Dレンズ、魚眼レンズなど、様々なレンズが並ぶ。物の形状を自然に撮影するテクニックは、日常的なスマートフォンでの撮影にも役立つ。

関連イベント

7月21日(土)から8月31日(金)にかけ、日本カメラ博物館とカメラメーカーのギャラリーでスタンプを集める「カメラ&フォトギャラリーめぐりスタンプラリー」が開催。スタンプ5個以上でプレゼントがもらえる。

また7月29日(日)には、日本カメラ博物館隣のJCIIビルで「ペットボトル万華鏡を作って写真を撮ろう」を開講。小中学生向けのワークショップで、定員は10組20名(先着順。参加費は1組500円)。

本誌:鈴木誠