日本カメラ博物館、特別展「あなたのカメラができるまで」を公開

日本カメラ博物館は、特別展「あなたのカメラができるまで」を7月11日から10月15日にかけて開催する。会場所在地は東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル（地下1階）。入館料は300円。開館時間は10時〜17時（月曜休館）。

カメラ・レンズメーカー各社の協力により、現在発売されているデジタルカメラをはじめとする製品のデザインスケッチ、デザインモック、企画過程の資料などを展示する趣旨。どのようにして現在のデジタルカメラが企画・デザイン・製造されているかを伝える。ここでは、開幕前日に報道公開された展示概要を紹介する。

オリンパス。銀塩カメラのペンからマイクロフォーサーズ機のコンセプトモックを経て、現在のPEN-Fに至る系譜など

キヤノン。デジタル一眼レフカメラのカットモデルや、蛍石の見本

コシナ。ツァイス・イコンのデザインスケッチ、ベッサRの分解見本など

シグマ。dp Quattro 0ボディおよびdp Quattro各モデルのレンズ分解

ソニー。フルサイズコンパクトRX1R IIやG Masterのレンズの分解モデル

タムロン。交換レンズの分解見本ほか、レンズエレメントが仕上がるまでの過程など

ニコン。D5のモックアップやカットモデルなど

パナソニック。レンズの製造工程と、14-45mmレンズのカットモデル

富士フイルム。写ルンです、チェキのほか、X-T1の試作モデルもあった

リコー。ペンタックス一眼レフのモックアップとスケルトンモデル

会場には、普段目にする機会のないカメラの試作品や、各社製品のデモ機なども並んでいた。また、ソニーの協力によるイメージセンサー関連の展示も見られる。

各社カメラの試作機も

オリンパスで銀塩カメラのペンやOMを手がけた米谷美久さんが制作したクレイモデルと、当時使用していた道具

イメージセンサーの大きさ比較

1/2.3型

35mmフルサイズ

同博物館の特別展は通常撮影禁止だが、スタッフによると今回は夏休みの自由研究ニーズも鑑みて、撮影可能にできるよう調整中だという。最新の状況は日本カメラ博物館のWebサイトで確認してほしい。会場では、各社展示のパネル部分をまとめた図録を1部200円で販売（中学生以下には無料配布）している。

また、7月21日〜8月31日にはカメラメーカーのギャラリーと連携したスタンプラリーも実施。4か所以上のメーカーギャラリーでスタンプを集めると、日本カメラ博物館でオリジナルグッズがもらえるという。

カメラを仕組み別に分類

現行製品のタッチ&トライコーナー