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“フレームコンシェルジュ”によるオンリーワンの額装も…富士フイルムのポップアップストアが本日オープン

「写真幸福論 一生モノのフレーム店」代官山T-SITEで3月25日(月)まで

ストア外観

富士フイルム株式会社は3月19日(火)、ポップアップストア「写真幸福論 一生モノのフレーム店」を代官山T-SITE(東京都渋谷区)にオープンした。3月25日(月)までの期間限定で営業する。

写真幸福論プロジェクトの一環として展開する同ストアでは、誰しもが持っている“幸せな1枚”と向き合うきっかけを創出する。

思い入れの深い写真はあれど、それを語る機会がない。誰にでも幸せな瞬間や大事なものがあるはず。それをスマートフォンに閉じ込めたままにするのではなく、その想いが伝わるフレーミングをすることで幸せが増幅するのではないか。写真で幸せになれるという原体験をもっと多くの人に体感してほしい。その入り口を今回のポップアップストアに用意した。

同ストアのコンセプトは「家に、幸せの居場所をつくろう。」。心地よく、肩ひじ張らずに自分の写真と向き合ってほしいという思いを込めて、店舗の内装デザインは良質な住空間をイメージした。

ストア内観

額装コンシェルジュが常駐

同ストアでは大きく分けて3つのサービスを用意している。「写真を飾る」「写真を読む」「写真と出会う」だ。

店舗の中央にかまえたカウンターには、フレームコンシェルジュの中村明博さんが常駐する。「写真を飾る」サービスとして、依頼者から額装したい写真と、その写真についてのエピソードや思い入れ、どんな場所に飾りたいかなどをヒアリングして、世界に1つの写真フレームを製作する。事前予約制だが、空いていれば飛び込みでもサービスを受けられるという。

中村明博さん

美術額装の世界でおよそ20年間のキャリアを積んだ中村さん。ヒアリングを通して、依頼者のストーリーから第3者の目線で感じたものを交えながらフレーミングを提案する。依頼者が異なれば、その暮らしなども多種多様に存在する。この世に1つとして同じ提案はないと中村さんは言う。

どこに飾られるのか、誰の目に触れるのか。そうした多岐にわたる要素から、その四角い額の中で主題となる写真を浮かび上がらせていく。そのイメージを、中村さんは依頼者と写真への敬意を込めてカタチにしていく。

ストア内には様々なタイプの額を展示。実際に手に触れることで、そのイメージも変わってくるという

「それまでスマートフォンなどの中にあった写真が、額装することによって外の世界とつながりを持つようになる」と話す中村さん。額装自体の見栄えも大事だが、物体としての存在を超えて、そこからどんなイメージが写真を見た人の頭の中に想起されるのか。そういった部分にも重きを置いているという。

このサービスはカスタムメイドによる額装のほか、既製品のフレーム購入も受け付けている。既製品のフレームの場合は即日持ち帰り可能で、同プロジェクトで展開する「+precious(プラス プレシャス)」でラインアップするフレームに、同ストア限定の10種類のマットを用意している。

即日持ち帰りが可能な額
ストア限定の10種類のマットを用意している

「写真を読む」サービスとして、ストア内にはもう1人、蔦屋書店のコンシェルジュが待機する。

来店者は自身の写真と、それにまつわるストーリーなどをコンシェルジュに伝える。そうすると、その来店者にあった書籍をコンシェルジュが選書してくれるというユニークなサービスとなっている。

それぞれ「旅」「文学」「人文」のジャンルを得意とするコンシェルジュが、時間別にストア内に待機するという。

「写真を読む」のコーナー
“写真と選書”の実例も展示している。書籍は購入も可能だ

「写真と出会う」サービスでは、ストア内にて写真家やクリエイターによって撮影された写真のプリントを販売する。まるでギャラリーのような空間になっている。

「写真と出会う」のコーナー

撮った写真を、その後どうするのか。というのは撮影者にとって積年の課題であろう。データにしておくだけではもったいない。プリントして、さらには額装することによって、自身で撮影した写真への愛着がより増すこともあるのではないだろうか。

自分の持っている幸せな1枚に、ちょっと立ち止まって意識を向けてもらいたい。「幸せって意外と身近にあるじゃないか」と気が付くきっかけにして欲しいという想いを、富士フイルムはこのポップアップストアに込めたという。

ユニークなサービスを展開する同ストア。今回はポップアップのため短期間の営業となるが、どれだけの注目を集められるのかが気になるところだ。

筆者自身、写真を額装するということには日頃あまり意識が向いていない。しかし、フレームコンシェルジュの中村さんの話を伺っていると、まだまだこんな写真の楽しみ方があるのだなと感じさせられた。そうした感性とも向き合える場所になっているので、話を聞きに行くだけでも価値があると思う。期間中に、ぜひ1度足を運んでみてほしい。

店舗概要

期間

2024年3月19日(火)~3月25日(月)

営業時間

11時00分~19時00分
※初日は13時00分から。最終日は18時00分まで。

場所

代官山T-SITE
東京都渋谷区猿楽町16-15

本誌:宮本義朗