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APS-Cセンサーに対応するコンパクトな鏡筒「SHARPSTAR 50EDPH」

株式会社サイトロンジャパンは、天体望遠鏡ブランドSHARPSTARの新製品「50EDPH」「50EDPH用レデューサー」を3月19日(火)に発売する。

50EDPH

口径50mm、焦点距離275mm、EDレンズを2枚含む3群3枚構成のアポクロマート鏡筒。

別売の専用レデューサー「50EDPH用レデューサー」を取り付けることで、APS-Cサイズのセンサーに対応するフラットフィールドと、焦点距離230mm、口径比F4.6の明るさを得ることが可能。

また、質量が約1kgと軽量なため、エントリークラスの経緯台や赤道儀に搭載できる。

焦点距離は275mm。レデューサーを取り付けると230mmになり、1/1.2型のセンサーと組み合わせると直焦点で対角2.6°、レデューサー取り付け時で3.2°と広い視野が得られるようになる。

カメラだけでなく、アイピースでの観測にも使いやすいよう延長筒を2つ付属する。

カメラやアイピースの取り付けには、M48×0.75mmねじ込みもしくは、31.7mmの差し込みが使用可能。

減速装置付きのラックアンドピニオン式フォーカサーを装備。視野回転装置が組み込まれ、カメラを固定した場合でも、簡単に構図の変更が可能となっている。

ファインダー台座の取り付けにも対応し、ガイドスコープやファインダーの装着が可能。

鏡筒バンド一体型の幅44mmのドブテイルバーを装備。ドブテイルバーの底部には、1/4-20UNCとM6の取り付け穴を備え、三脚などに固定できる。

主な仕様

  • 口径:50mm
  • 焦点距離:275mm
  • 口径比:F5.5
  • 光学系:3群3枚
  • 全長:約196mm(フード収納時)
  • 質量:約1kg(バンド・プレート込)
  • 予想市場価格:税込8万円前後

50EDPH用レデューサー

50EDPH+レデューサー/CMOSカメラ Player One「Uranus-C Pro」、gain300、30秒×129枚(1時間04分30秒)

「50EDPH」専用となる4群4枚の補正レンズ。鏡筒部に取り付けることで、焦点距離を0.84倍の230mmに短縮できる。

また、F値を4.6まで明るくできるため、短時間でも綺麗な画像を得られるほか、中心スポット半径は約3.1μmときわめてシャープだという。

フィルターの取り付けにも対応しており、M48アダプター内部にM48×0.75mmのフィルターをねじ込んで固定可能。

主な仕様

  • 光学系:4群4枚
  • 質量:約240g
  • バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端から)
  • カメラ取り付け:M48×0.75mm
  • 予想市場価格:税込2万円前後
飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。