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鏡筒分割式を採用した天体望遠鏡。フルサイズセンサー搭載のカメラや双眼装置に対応

株式会社サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社のAskar「120APO 鏡筒」「120APO専用1.0xフラットナー」「120APO専用0.8xレデューサー」を12月19日(火)に発売する。

120APO 鏡筒

口径120mm、口径比F7の3枚玉EDアポクロマート鏡筒。店頭予想価格は税込29万円前後。同日発売の「120APO専用1.0xフラットナー」「120APO専用0.8xレデューサー」を用いることで撮影用鏡筒として利用できる。

レンズ構成は空気分離型の3群3枚。3枚のうち1枚にEDレンズを使用し、色にじみを抑制しているという。

焦点距離はフラットナー使用時が840mm、レデューサー使用時は672mmとなる。いずれも35mmフルサイズセンサーのイメージサークルに対応する。

分割式の鏡筒を採用し、最大100mmの筒外焦点延長が可能。それにより双眼装置への取り付けに対応する。鏡筒を短縮した場合に光線のケラレを防止する大型の3.3“ラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサーを搭載。

ハンドル部分と接眼部には幅狭アリミゾのファインダータイプアクセサリーが取り付け可能。

ドローチューブ後端には360°視野回転装置を備え、正確な角度調整に対応するという。

主な仕様

  • 有効径:120mm
  • 焦点距離:840mm
  • 口径比:F7
  • レンズ構成:3群3枚(EDレンズ1枚含む)
  • 筒外焦点位置:鏡筒後端から約220mm/50.8mmアダプター後端から約170mm
  • 鏡筒分割時筒外焦点位置:鏡筒後端から約320mm/50.8mmアダプター後端から約270mm
  • 全長:約722mm(フード収納時)/約804mm(フード展開時)
  • フード外径:φ139mm
  • 質量:約6.5kg(バンド・プレート込み)
  • ドブテイルバー:44mm幅(幅狭)長さ290mm

120APO専用1.0xフラットナー

「120APO」に取り付けることで840mm F7を確保する補正レンズ。店頭予想価格は税込4万円前後。

カメラの取付はM48×P0.75mmもしくはM54×P0.75mmのネジで装着。M48×P0.75mmフィルターを内蔵できる。

主な仕様

  • 取り付け時焦点距離:840mm(F7)
  • レンズ構成:3群3枚
  • コーティング:全面多層膜コーティング
  • イメージサークル:φ44mm
  • 質量:約750g
  • バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端より)/73mm(M54アダプター後端より)

120APO専用0.8xレデューサー

「120APO」に取り付けることで0.8倍の672mm F5.6に短縮できる補正レンズ。絞り値もF5.6となる。店頭予想価格は税込4万円前後。

フラットナーと同様に、カメラの取付はM48×P0.75mmもしくはM54×P0.75mmのネジで装着。同じくM48×P0.75mmフィルターの内蔵に対応する。

主な仕様

  • 取り付け時焦点距離:672mm(F5.6)
  • レンズ構成:3群3枚
  • コーティング:全面多層膜コーティング
  • イメージサークル:φ44mm
  • 質量:約750g
  • バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端より)/73mm(M54アダプター後端より)/82mm(M68アダプター後端より)
本誌:佐藤拓