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口径比F2.8、頑強な設計の反射式鏡筒

株式会社サイトロンジャパンは、反射望遠式を採用したSHARPSTAR「13028HNT-AL鏡筒」「15028HNT-AL鏡筒」を4月25日(金)に発売した。

主鏡に双曲面鏡(ハイパーボライド)を使用した口径比F2.8の明るい反射望遠鏡。口径別に130mmと150mmを用意する。

温度変化によるピントのズレや、鏡の歪みなどが発生しにくいPZ33ボロシリケイトガラスを採用する。また、反射率97%の誘電体コートが施されており、光量損失を最小限に抑えられるという。

光軸調整時に取り外し可能な専用補正レンズを、ドローチューブに組み込んでいる。

M48マウント経由でカメラに装着する。バックフォーカスは55mm。35mmフルサイズのイメージサークルに対応する。

主鏡の対物側に設けた金属製リングにより、明るい星の周りに生じるハロの割れを抑制し、きれいな星像が得られるという。

斜鏡を支える足(スパイダー)は、トップリングとの一体型形状。これにより、運搬中や撮影中の光軸のズレを最小限に抑えた。

耐荷重量3kgのラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサーを搭載する。フォーカサーは、サードパーティー製の電動フォーカサーの取り付けに対応している。

©Dave James | NGC1333 | SHARPSTAR 13028HNT

13028HNT-AL

  • 口径:130mm
  • 焦点距離:364mm
  • 口径比:F2.8
  • 主鏡:双曲面(ハイパーボライド) PZ33ボロシリケイトガラス
  • 斜鏡短径:65mm
  • 補正レンズ:2群2枚(うち1枚にEDレンズ使用)
  • イメージサークル:44mm
  • バックフォーカス:55mm
  • ドブテイルバー:45×290mm
  • 全長:約400mm
  • 鏡筒外径:174mm
  • 質量:約4.8kg(バンド・プレート込み)
  • 価格:33万円前後

15028HNT-AL

  • 口径:150mm
  • 焦点距離:420mm
  • 口径比:F2.8
  • 主鏡:双曲面(ハイパーボライド) PZ33ボロシリケイトガラス
  • 斜鏡短径:70mm
  • 補正レンズ:3群3枚(うち1枚にEDレンズ使用)
  • イメージサークル:44mm
  • バックフォーカス:55mm
  • ドブテイルバー:75×200mm
  • 全長:約443mm
  • 鏡筒外径:193mm
  • 質量:約6kg(バンド・プレート込み)
  • 価格:40万円前後
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。