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口径203mm・焦点距離1,421mmのAskar「203APO鏡筒」
伸縮機構で全長を短く フルサイズ対応補正レンズの発売予定も
2024年10月4日 13:07
株式会社サイトロンジャパンは、口径203mmのAskar「203APO鏡筒」を10月2日(水)に発売した。受注生産品となっており、価格は152万円。
市販されている屈折望遠鏡としては最大級になるという口径203mm、焦点距離1,421mmのEDアポクロマート屈折鏡筒。
レンズ構成は、EDレンズ1枚を含む3群3枚。EDレンズを使用することで、色収差を良好に補正したとする。肉眼での観測に加え、写真撮影でも高い性能を発揮するという。
なお、伸縮式フードに加え、接眼部に伸縮装置を搭載。機材に応じて必要な際に伸ばすことで、柔軟に光路を確保できる。35mmフルサイズ対応の補正レンズも後日に発売予定。
伸縮装置を縮めることで最大335mm(31.7mmアダプター後端から)の筒外焦点が得られる。伸縮装置には、工具を使わずにロックの切り替えができるようにハンドルを装備した。縮めた状態でも対物レンズからの光がケラれないように設計している。
360°視野回転装置を標準装備し、ファインダー台座を左右に搭載。鏡筒ハンドル部分には、34mm幅のファインダーアリガタを取り付けられる溝を用意した。加えて、長さ500mmの幅広(75mm)ドブテイルバーを装備する。
3.5インチのドローチューブおよび伸縮装置は、それぞれ約100mm、約150mmの伸長が可能。伸縮装置を使い縮めた状態で約1,145mmと、大型の屈折望遠鏡としては全長を短くできる。
本体の質量は約14.9kg。薄型の鏡筒バンド×3と、プレートを装備した場合の質量は約23.5kg。
市販の電動フォーカサーの取り付けにも対応する。
ハードケースが付属する。
- 口径:203mm
- 焦点距離:1,421mm
- 口径比:F7
- 光学系:3群3枚(EDレンズ1枚を含む)
- 全長:約1,145mm(フード収納・伸縮装置非展開時)
- 約1,475mm(フード・伸縮装置展開時)
- フード外径:229mm
- 鏡筒外径:206mm
- 質量:約23.5kg(バンド・プレート込み)