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ライカの機械式腕時計に新モデル。“光と影”を表現した「ライカZM 11」【実機写真あり】
2023年10月18日 09:53
ライカカメラ社は、腕時計「ライカWatch」の新モデル「ライカZM 11」3タイプを11月末に発売する。日本ではライカ銀座店で取り扱う。国内価格は未定だが、欧州での価格は6,800〜8,150ユーロ(ケース素材と付属のストラップによる)。
ライカが主催するLOBA(ライカ・オスカー・バルナックアワード)などの写真関連賞が発表されるイベント「Celebration of Photography」にあわせて、ドイツのライカカメラ本社でお披露目された。
ライカWatchは、“ライカ=ドイツエンジニアリングの精密機械”というブランドイメージを腕時計として表現したもので、カメラや写真をモチーフにしたディテールが個性となっている。特にZM 11では写真の本質である“光と影”を表現すべく、二層の文字盤でグラデーションを作り出しているのが特徴。
2018年発表・2022年発売の初代ライカWatchである「ZM 1」「ZM 2」(それぞれL1/L2から名称変更)は、独自機構を持つ自社開発の手巻きムーブメントを搭載し、文字盤や針までドイツ製にこだわる。これに対しZM 11は、スイスのル・ロックルに所在するクロノードが協力した自動巻きムーブメントを採用するなど、極めて少量しか生産できないハイエンドモデルのZM 1/ZM 2に比べて生産性を高めることで、ライカWatchの“第二の柱”に位置付ける。
搭載ムーブメント「ライカ LA-3001」は3針・日付表示付きの自動巻き。毎時2万8,800振動で日差-4〜+6秒。パワーリザーブは60時間。ねじ込み式のリューズで10気圧防水を実現している。リューズの1段引きで日付送り、2段引きで時刻合わせが行える(秒針停止機構付き)。ケース幅は41mm(リューズを除く)、ケース厚は13mm。
ムーブメントの表面仕上げはスイスの高級時計によく見られる波模様やウロコ模様ではなく、ZM 1と同様にサンドブラスト。文字盤に「AUTOMATIK」(自動巻き)とドイツ語で表記している点、いかにもドイツ語らしいサウンドの「Zeitmesser」(最後のrは喉を鳴らすように発音する。英語の“timepiece”)という言葉に由来したモデル名「ZM」に切り換えるなど、“ドイツ”を一層強調している。
ストラップは独自のイージーチェンジシステムを採用。金属製(ケース素材に合わせたステンレス/チタンをそれぞれ用意)、背面にレザーを貼ったコーデュラファブリック製、加硫処理を施したラバー製の3種類を用意している。着脱ボタンにあしらわれた赤いドットは、ライカM6のレンズ着脱ボタンをイメージしたものだという。