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ソニー、18-50mm相当の広角ズームになった1型コンパクト「VLOGCAM ZV-1 II」

静止画RAW記録も可能 ZV-1との外観比較あり

ソニーは、コンパクトカメラ「VLOGCAM ZV-1 II」を6月23日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は12万円前後、シューティンググリップキットは13万6,000円前後(いずれも税込)。本体カラーはブラックとホワイトの2色。5月16日に同社Webサイトにて予告していた製品。

1型の積層型CMOSセンサーと35mm判換算18-50mm相当のズームレンズを備えるコンパクトカメラ。Vlog撮影に特化した撮影機能を持ち、従来機「ZV-1」以降に登場した新機能も追加。搭載レンズをZV-1の24-70mm相当から18-50mm相当に広角化しているのが最大の特徴。

本体カラーはブラックとホワイト

有効約2,010万画素の積層型CMOSセンサー「Exmor RS」と、画像エンジン「BIONZ X」をZV-1から継承している。

AFも従来機と同様の位相差/コントラスト方式を用いた「ファストハイブリッドAF」を搭載。AFトランジション設定やAF乗り移り感度の調整に対応したほか、リアルタイム瞳AFでは静止画・動画ともに人物と動物の追従が可能になった。

認識されると犬の瞳にAFの枠が表示される。

動画記録は4K(3,840x2,160)30pや、FHD(1,920x1,080)120pなどに対応。そのほかスロー&クイックモーションの撮影も可能としている。幅広いダイナミックレンジでの撮影を可能とするS-Log3、HLGにも対応。

映画のワンシーンのような印象的な絵作りができる「シネマティックVlog設定」を搭載。これはZV-E1に搭載された機能で、シネマスコープ(2.35:1)のアスペクト比に変更されるほか、5種類の「LOOK」、4種類の「MOOD」から好みの設定を選択できる。なおZV-E1に搭載された「S-Cinetone」は非搭載。

S-Cinetoneの代わりにClassicを搭載

加えて、明るさや色合いなどをタッチ操作で調整出来る「マイイメージスタイル」を搭載。こちらもZV-E1に搭載された機能だが、ボケ具合の調整はできない。そのほか映像の仕上がりを調整する「クリエイティブルック」にも対応。

手ブレ補正は電子式の手ブレ補正「アクティブモード」を搭載。

タッチ操作に対応するバリアングル式の背面モニターを搭載。撮影画面には操作アイコンが並んでおり、撮影設定や録画開始などは画面上のタッチ操作でも行える。また、撮り逃しを防ぐため撮影中は背面モニターに赤枠が表示される。

背面モニターはバリアングル式
撮影中は赤枠が表示され撮り逃しを防ぐ

本体天面にはインテリジェント3カプセルマイクを内蔵。オートとマニュアルのモード選択に対応。オート時はカメラが人物の顔や被写体を認識すると、自動的に内蔵マイクの指向性が切り替わる(前方または全方位)。マニュアル時は前方・後方の選択が可能となっており、セルフィー撮影時には前方を、街の様子を写しながら話すといった際には後方を選択するといった使い分けができる。

従来機「ZV-1」に搭載されていた商品レビュー用設定や背景ぼけ切り換え、ライブストリーミングなどの機能は継承。そのほか、動画撮影時のセルフタイマーや動画マーキング機能などが新たに加わった。

静止画性能ではRAWでの撮影に対応、秒間約24コマの連写が可能。

バッテリーはNP-BX1を採用。USB Type-C端子からの充電・給電に対応する。三脚穴位置を従来機「ZV-1」より端に寄せることで、ユーザーからの要望が多かったというシューティンググリップを付けた状態でのバッテリーやSDカードの交換が可能になった。

3.5mmステレオミニジャック端子、USB Type-C端子、マイクロHDMI端子を備えている。

外形寸法は約105.5×60.0×46.7mm。重量は約292g(バッテリー、メディア含む)。

従来機との比較。左:ZV-1、右:ZV-1 II
操作面に大きな変更は無し、本体素材に再生材を使用しているため、グリップなどが少し異なる
女性が持ってもコンパクトなサイズ、小さなバックでの持ち運びも簡単
本誌:佐藤拓