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ソニー、発光性能とMIシュー強度を高めたフラッシュ2機種。12月17日発売

“純正ならでは”強調 実機写真を掲載

α7 IVにHVL-F60RM2を装着

ソニーは、フラッシュ「HVL-F60RM2」「HVL-F46RM」を12月17日に発売する。

それぞれ「HVL-F60RM」「HVL-F45RM」の後継にあたる製品。どちらも電波式ワイヤレスと多灯光量比制御に対応。プロからの要望の反映や、ソニーの純正品ならではの特徴として、「MIシューの強度アップ」「発光間隔の短縮」「光量の安定性向上」などに取り組んだ。

※19時50分追記:記事初出時、HVL-F46RMはHVL-F46の後継と記載していましたが、正しくはHVL-F45RMの後継でした。該当部分を修正しました。

これによりソニーのクリップオンストロボのラインナップは、最大GN28・単3電池2本の小型タイプ「HVL-F28RM」(税込2万9,887円)を加えた3製品となる。全てが電波式ワイヤレスに対応する。

新製品のMIシューは、脚の先端部分に備わる通信端子を守るために、金属製のサイドフレームを配置。シュー部分にシーリングを施し、防塵防滴性能も向上したという。

左が新製品「HVL-F60RM2」、右が従来モデル「HVL-F60RM」
脚の部分に防塵防滴用のカバーも備わった

また、光量の安定性については「カメラ本体との純正ならではの正確な通信」によって、発光ごとの光量ばらつきを抑制したとしている(2機種共通)。カメラ本体の顔認識と連携した光量・ホワイトバランス調整にも対応する。

ソニー製である“純正ならでは”のポイントとしては、「最適な光量設定による画質」、「スピード性能(連続発光性能)」、「操作性(カメラ本体からの詳細設定)」をアピール。ストロボ本体のハードウェア設計面でも、信頼性の高い構造や優れたオーバーヒート耐性が、カメラ本体を作っているソニーの純正品ならではだとしている。

いずれも電源は単3形アルカリ乾電池/単3形ニッケル水素充電池×4本。

HVL-F60RM2

最大ガイドナンバー60(ISO 100・200mm時)のモデル。GN60を安定して発光できる点を特徴とする。照射角度は20-200mm(ワイドパネル使用時14mm)をカバー。希望小売価格は税込6万6,000円。

約10コマ/秒で200回までの連写に対応。同時に発表された新型カメラ「α7 IV」との組み合わせでは、連写Hi(最高約8コマ/秒)時に1コマごとにP-TTL調光を行いながら連続発光できるという。「α1」との組み合わせでは、発光量1/32固定などの条件下において約20回/秒の発光も可能としている。

ニッケル水素充電池での発光回数は240回、発光間隔は1.7秒。

外形寸法は78.1×143.1×104.6mm。重量は439g(本体のみ)。

ソニーαのクリップオンストロボでお馴染みの回転機構「クイックシフトバウンス」を継承している。

左から「HVL-F60RM2」、「HVL-F60RM」
左から「HVL-F60RM2」、「HVL-F46RM」

HVL-F46RM

最大ガイドナンバー46(ISO 100・105mm時)のモデル。GN46を安定して発光できるという。照射角度は24-105mm(ワイドパネル使用時15mm)をカバー。希望小売価格は税込4万7,300円。

約10コマ/秒で60回までの連写に対応。α7 IVとの組み合わせでは、連続撮影モードLo/Mid/Hiで毎コマのP-TTL調光も可能。ニッケル水素充電池での発光回数は320回、発光間隔は2.0秒。

※19時50分追記:記事初出時、α7 IVとの組み合わせで約10コマ/秒で60回までのP-TTL調光に対応すると記載していましたが、正しくは「カメラ機種に関わらずストロボ側は約10コマ/秒で60回まで発光可能」「対応機種(現時点ではα7 IVのみ)では連写Lo/Mid/Hiで毎コマのP-TTL調光に対応」だったため、該当部分を修正しました。

外形寸法は69.4×114.7×88.9mm。重量は308g(本体のみ)。

フラッシュ:HVL-F60RM2、HVL-F46RM 機能説明ビデオ【ソニー公式】
本誌:鈴木誠