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富士フイルム、最大1万ドル相当の助成金プログラム「GFX Challenge Grant Program 2021」。1月5日まで募集中

富士フイルムは、クリエイターの制作活動をサポートすることを目的とした助成金プログラム「GFX Challenge Grant Program 2021」の応募受付を11月10日に開始した。2022年1月5日まで参加者を募集している。

クリエイターの制作活動をサポートすることを目的としたプログラム。創作意欲ある写真家や映像作家に対して1万ドルまたは5,000ドル相当の助成金を補助。さらに同社の大型センサー搭載ミラーレスカメラGFXシリーズの貸し出しや同社スタッフによるテクニカルサポートの提供を通じて、作品制作を支えるとしている。

去る1月27日にYouTubeを通じて配信された「X Summit GLOBAL 2021」でアナウンスのあった「GFX Challenge Program 2021」の具体版と目される。

募集内容によれば、静止画と動画の別を問わず撮影企画案を募るとしており、2つのプログラムでクリエイターの創作活動を支えていくと案内している。対象としているクリエイターはプロ、アマ不問。

プログラム内容の助成金の金額以外は基本的に同じ。5名に対して1万ドル相当の助成金がつく「Global Grant Award」を、10名に対して5,000ドル相当の助成金がつく「Regional Grant Award」を提供する。

同社では「クリエイティブなアイデアを実現するための第一歩を踏み出してみませんか?」という呼びかけのもと「やってみたかったこと、実現してみたかったことなど、常日頃思い描くクリエイティブなアイデアを撮影企画書にまとめ、私たちに教えてください。」と参加を呼びかけている。

GFX Challenge Grant Program 2021(YouTube)より

応募書類の指定内容

応募にあたり、同社は助成金を使用して“成し遂げたいこと”を明確にした撮影企画書を求めており、またグローバルでの企画展開となることから共通言語として英語の使用を指定。審査基準を一定とするため英文表記を基本にするとしているものの、日本語を併記しての補足は認めるとしている。また、言語能力に関しては選考基準にはしていないことも明示されている。

撮影企画書の具体的な記載内容も指定されており、プロジェクトの「目的」、企画内容とスケジュールを示した「企画と実施」、プロジェクトの評価指標をどのように定めるか、という「評価指標」、富士フイルムのWebサイト上で作品をどのように発信・活用するかを問う「コミュニケーション」、同社が提供するテクニカルサポートをどのように活用するかを問う「富士フイルム・パートナーシップ」の各項について英文で記載する必要がある。

また、撮影企画書に加えて、助成金を用いる詳細な予算案とプロジェクトに直接関わる個人の履歴書またはポートフォリオの提出も必要となっている。

選考プロセス

本プロジェクトの応募受付期間は11月10日〜2022年1月5日まで。その後、第1次選考(1月6日~1月21日)、第2次選考(2月1日〜2月15日)、最終選考(2月15日~2月28日)の審査段階を経て、3月末までに各プログラムの受賞者を決定する予定となっている。

各受賞者は、2022年8月30日までに撮影プロジェクトを完了し、完成した作品を富士フイルムに対して提出することになる。

本誌:宮澤孝周