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パナソニック、「LUMIX S5」のオンライン発表イベントを開催

新レンズを開発発表 S1R/S1H/S1の新ファームウェア予告も

LUMIX S5

パナソニックは9月2日23時(日本時間)から、新しいフルサイズミラーレス機「LUMIX S5」(DC-S5)のオンライン発表イベントを実施。仕様詳細などが明らかになった。

北米では9月中旬にボディ単体を1999.99ドル、20-60mmレンズとのキットを2299.99ドルで発売するという。日本国内での販売価格は、詳細発表が予告されている9月3日10時を待ちたい。

オンライン発表会の冒頭では、パナソニック株式会社 イメージングビジネス ユニット長の山根洋介氏が登場。LUMIXの歴史を振り返るとともに、LUMIXの新しいブランドメッセージ「Motion. Picture. Perfect.」を示した。

新機種としてお披露目されたLUMIX S5は、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1」シリーズの高品質な動画機能と静止画機能のエッセンスを小型軽量ボディに含めたのが特徴だという。

イメージセンサーはLUMIX S1と同じ2,400万画素のものを搭載。VaricamやLUMIX S1Hと同様にデュアルネイティブISOにも対応しており、暗所撮影性能や広いダイナミックレンジを得られるという。

動画記録は10bitの4K 60pに対応。HLGによるHDR動画や、最大FHD/180fpsのスロー&クイック動画機能、アナモルフィックレンズでの撮影も可能とした。

また、「LUMIX S5は素晴らしいビデオカメラであるだけではない」として、静止画撮影ではカメラボディと対応レンズの手ブレ補正機構が協調する「Dual I.S.2」により最大6.5段分の効果が得られるという。

加えて、センサーシフトを用いた8回の連写合成によるハイレゾモードで9,600万画素の画像を記録できるほか、35mmフルサイズ機で初というライブビューコンポジット機能を搭載。星の軌跡やライトペインティングの撮影などに使えるという。

AFシステムも、LUMIX史上最高の速度と精度を持つとする。ディープラーニング技術を用いたリアルタイム被写体検出により、人体、顔、瞳、頭部、さらに動物も検出可能としている。

LUMIX S5の詳細と同時に発表されたニュースリリースによると、この進化したAFシステムなどをLUMIX S1シリーズにも提供するファームウェアが、2020年末に公開予定だという。

ボディシャーシはマグネシウム合金製で、独自の放熱技術により動画の連続撮影性も担保したという。背面モニターはフリーアングル式。

また、将来のファームウェアアップデート予定として、C4K内部記録、HDMI経由でのATOMOS NINJA VへのRAW動画出力を挙げた。

新レンズの予告

また、新レンズの計画も明らかにした。

2020年11月に「85mm F1.8」をリリースし、それ以降も24mm、35mm、50mmのF1.8レンズと、70-300mm F4.5-5.6を「近い将来に」追加予定だという。なおF1.8レンズシリーズは、焦点距離に関わらず共通デザインの鏡筒を採用するようだ。

※23時50分更新:オンライン発表イベントの概要を追記しました。

本誌:鈴木誠