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続報・マニア目線で巡る「新宿 北村写真機店」
新宿東口に大きなカメラ沼 圧巻の在庫量とレアモノ達
2020年7月2日 19:00
既報の通り、株式会社キタムラは旗艦店となる「新宿 北村写真機店」を7月3日10時にオープンする。店舗全体の概要については別記事の通りだが、ここでは少しカメラ機材寄りの目線でレポートしてみたい。新宿 北村写真機店の懐の深さと、そこに込められたキタムラスタッフの熱が伝われば幸いだ。なお、掲載している商品や価格はいずれも取材時点のもの。
所在地は東京都新宿区新宿3丁目26-14。店舗の入口は、以下のGoogleマップの位置情報を参照してほしい。7月1日時点のGoogleマップには「新宿TSUTAYA」と表示されている場所を目指すとわかりやすい。
同店はカメラのキタムラの中でも特に、ライフスタイル提案を取り入れたコンセプチュアルな店舗になっている。建物はA館B館に分かれており、各階の面積こそ大きくないが、館内を縦横に移動することで異なる展示アイテムや世界観に触れられる。担当者いわく「各フロアを小部屋のように演出しているのが特徴」だそうだ。
ざっくり建物全体を俯瞰すると、1階〜3階までは「多くの人に写真やカメラを楽しんでもらおう」というカメラや写真の世界へのいざないで、3階のブックコーナーを経て4階〜6階の中古コーナーへ踏み込むと、一転してカメラ好きのテンションが高まる世界が広がっている。"カメラ沼"とも呼ばれそうな、マニア注目のレア商品や圧倒的な在庫量が印象的だった。館内の商品はほぼ、カメラとレンズだ。
1階:カメラの素材を使ったオリジナルアイテム
3月時点の予告通り、世界最大級という6,000アイテムを揃える同店。担当者いわく"香港と並ぶ世界有数のカメラの聖地"という新宿に出店し、その顔となるのが1階だ。
地下1階:アップル修理コーナー
アップル正規サービスプロバイダのカウンターを備える。iPhoneを「一番そばにいる最高峰カメラ」と位置づけ、アタッチメント式レンズを取り付けられるようなケースなどが並ぶ。カウンター奥には"iPhonegrapher"三井公一さんの作品が飾られており、棚にはアップル関連の洋書も並んでいた。
2階:新品カメラ/レンズ
階段を上がった目の前に、キヤノンEOS-1Dシリーズが待ち構える。ここは旬の商品としてメーカーが推したいものを並べるコーナーで、現在はEOS-1D X Mark IIIの登場によせて、歴代のEOS-1Dシリーズが集合している。
新品カメラのフロアは、白い什器を使うなど、とにかく明るい印象を目指した。本棚のような陳列棚は幅を70cm程度として、周囲の目が気にならず「自分の世界に入れる感覚」を意識したのだという。
3階:写真プリント/ブックラウンジ/スターバックス
隣のB館のスターバックスと繋がっており、プリントの仕上がりを待ちながらコーヒーを飲むなどの楽しみ方ができる。プリント注文機が設置され、フィルム、雑誌・書籍、写真集を扱っている。なお、新宿 北村写真機店の中には35mm用のC-41自動現像機があるそうだ。
4階:中古カメラ/レンズ
中古フロアは、A館とB館でフィルム/デジタルと大別している。全国から集めたという圧巻の在庫量だ。フィルムカメラ時代と最新デジタルカメラを繋ぐアイテムとして、マウントアダプターの楽しみ方も提案している。
また興味深い取り組みとして、カメラ本体のカスタマイズ提案を行っている。例えばフィルムライカやレンズキャップを好きな色に塗ってもらうなどの注文ができるそうだ。
5階:中古買取・修理・メンテナンス
買い取り品の査定や、持ち込み品の修理・メンテナンスを行う場所が5階にある。買い取った商品も、重修理が必要でなければここでメンテナンスを行い、すぐに4階へ並べるようなイメージだという。
6階:ライカ/ヴィンテージカメラ、イベントスペース
ここでは「ヴィンテージサロン」という名前のコーナーを展開している。いわゆる"ライカブティック"相当のライカコーナーで、新品は中判のライカSからコンパクトカメラまでフルラインナップで扱う。中古はとりわけ希少価値の高いフィルムライカに加え、フジノン、ズノーといったマニアが喜ぶ国産ライカマウントレンズも揃えていた。
ここまで写真たっぷりでお届けしてきたが、まだまだ実際のボリューム感は伝えきれていないと思う。新宿東口の好アクセス立地なので、カメラに詳しいかどうかに関わらず、一度訪れてみると楽しいだろう。